鎌倉農泊協議会の間宮です。
今年初めての話題は、山から海へ、かおかおパンダさんの描いたイラストが街を走る話です。
鎌倉農泊協議会のフルラッピング車両が湘南の街を駆け抜けている。
我々が観光庁の既存観光拠点再生計画に応募して採択された。
鉄道、宿、飲食店の連携が望ましいとのことで、
湘南モノレールと連携して応募した。
ちょうどオリンピックの広告が終了するので、
我々のプロジェクトが、その後枠として広告掲載したいと申出した。
無事に観光庁に採択されたので、連携の形がラッピング車両のアイデアになった。
オリンピック広告の後枠という発想が、湘南モノレールに受け入れられたからだ。
シンプルなイラストが描ければ我々の活動のイメージが伝わりやすいと思った。
ちょうど、かおかおパンダさんの江ノ島での個展の案内状をいただいていたので、
彼女の起用を思いついた。
これは2020年2月の最初の個展の時のツーショット。
個展会場で簡単にプランを打診したところ
個展の準備で断った仕事がたくさんあるので、その場で無理だと断られた。
2度目の訪問でスケジュールとイラストの点数は相談にのると話したが、
12月の個展の準備もあるのでと、その場での快諾を得られなかった。
3度目の訪問でようようコラボの内諾を得た。
ダメからOK。ピンチからチャンスに変える交渉だった。
拙著『僕たちの広告時代』(宣伝会議)の中に、
たくさんのピンチをチャンスに変えたエピソードがあるが、
その続編のような出来事だった。
モノレールの広報部スタッフを交えての会議で、
3両の車両を1枚のキャンバスとして、車両をまたいで大きなイラストを描こうということになった。
車両を走らせるには、鎌倉市と藤沢市の景観条例の規定がある。
彼女の独特の明るいイラストの彩度が検討の対象になる。
本来の明るさが抑えられたのは残念だが、
彼女の持ち味が生かされインパクトのあるラッピングになったと思う。
評判も良いと耳に入ってくる。楽しい仕事ができたと満足している。
大船から江ノ島へ直結するために、新春になると江ノ島への参拝客が大勢乗車する。
真ん中の深沢では「木下大サーカス」が公演中だ。
鎌倉市民以外にも、県外のお客さんにも、十分にアピールできるはずだ。
ひさしぶりに興奮する仕事に出会うことができた。
最初は断ってきた、かおかおパンダさんにも大感謝だ。
ラッピング車両は2月23日まで2ヶ月間、湘南の景色を賑わすことだろう。