鎌倉農泊協議会の間宮です。
今回は鎌倉の見頃の梅をご案内します。
先日、鎌倉の過去の梅歩きを蔵出し写真で紹介したブログも投稿しましたので、
よろしければそちらも併せてご覧ください。
今回は鎌倉市観光協会が、今(3月11日時点)見ごろのお寺を紹介してくれました。
今年は2月から3月にかけて、とても寒い日が続いたため
例年よりも満開の時期が遅れていました。
まずは北鎌倉から始めます。
【円覚寺】
北條時宗廟所のある円覚寺です。
- 廟所(びょうしょ)とは、祖先や貴人の霊を祭った場所のこと。
石段を登ると大きな総門。
鎌倉時代の執権・北条 時宗(ほうじょう ときむね)が、
元寇(げんこう)に際して双方の戦没者の菩提を弔うために開いたお寺です。
三解脱(空、無相、無願)を象徴する山門。
見応えのある印象的な山門は、夏目漱石の「門」の舞台にもなりました。
その山門を前にして咲く満開の梅。
ピンクの梅も綺麗です。
龍隠庵(りょういんあん)に登ると、上から本殿などが見下ろせます。
庭にある梅が満開ですね。
いつもは先を急いで進むので、今回ここへ登るのは初めてでした。
日当たりが良いと元気に咲き乱れています。
一番奥にある黄梅院には、日陰の中に楚々と咲いています。
今回は1時間以上かけて、ゆっくり楽しみました。
寺社 | 円覚寺 |
所在地 | 鎌倉市山ノ内409 |
さぁ!先へ参りましょう。
【東慶寺】
東慶寺は鎌倉の中でも、好きなお寺の一つです。
江戸時代には幕府寺社奉行も承認する「縁切り寺」として知られます。
女性の離婚に対する家庭裁判所の役目も果たしました。
庭に咲く梅は、ほぼ満開です。
紅色の梅も咲いています。
寺社 | 東慶寺 |
所在地 | 鎌倉市山ノ内1367 |
【浄智寺】
鎌倉市七福神巡りの一つ。奥の庭には布袋さんを祀っています。
総門の額には「近在所寶」とあります。
寶所在近(ほうしょざいきん)とは「貴方の寶は近くにありますよ」ということですが
「仏を信じ、修行を積めば心の平穏が得られる」という仏の教えを意味しています。
風情のある石段を上ります。
指をさした布袋さん。
庭の入り口の枝垂れ梅が目を引きます。
古風なイメージの風情が好きです。
紅白の梅の手前には「三叉」の黄色い花が咲いていました。
寺社 | 浄智寺 |
所在地 | 鎌倉市山ノ内1402 |
【海蔵寺】
街道に出て亀ケ谷坂を抜けて、横須賀線を渡り海蔵寺に向かいます。
海蔵寺はこぢんまりとしたお寺ですが、
四季の草花が絶えない花寺として人気があります。
3月上旬の梅、4月の海棠(かいどう)、秋には萩(ハギ)が人気です。
いつ訪ねても季節の花に出会うことができます。
庭内には大きな枝垂れ梅が満開です。見事ですね。
お堂の前の梅も綺麗です。
紅梅も、ほぼ満開でした。
海蔵寺の脇道を抜けると岩窟があって、
その中に丸く掘られた穴が縦横4つずつ並んでいます。
「十六井戸」というそうです。
今もこんこんと湧き水が沸いています。不思議な井戸ですね。
整然と並んだ直径70cm、深さ50cmの16の穴からそれぞれから水が湧き出ていて、
正面の壁には観音菩薩像が祀られています。
寺社 | 海蔵寺 |
所在地 | 鎌倉市扇ガ谷4-18-8 |
さぁ、旧市内に戻りましょう。
鶴岡八幡宮の近くにある宝戒寺です。
【宝戒寺】
横須賀線を超えて、鶴岡八幡宮の横にある宝戒寺の枝垂れ梅が満開と期待して訪れました。
宝戒寺は北条氏滅亡後、その霊を弔うために後醍醐天皇の命を受けた足利尊氏公によって
北条氏歴代執権屋敷跡のこの地に建立された寺です。
枝垂れ梅は期待通りとはいかず、鎌倉宮経由で瑞泉寺を目指すことにしました。
寺社 | 宝戒寺 |
所在地 | 鎌倉市小町3-5-22 |
【鎌倉宮】
鎌倉宮は二階堂にある神社で、後醍醐天皇皇子の護良親王を祀ってあります。
鳥居横には早咲きの桜が咲いていました。
次回、ゆっくりご紹介したいです。
寺社 | 鎌倉宮 |
所在地 | 鎌倉市二階堂154 |
【瑞泉寺】
瑞泉寺のある谷は紅葉ヶ谷といい、三方に山を巡らし、青龍は苔青く静かな別天地です。
境内は季節ごとに様々な花で彩られ、梅、つつじ、牡丹、マンサクなど、
一年中花の絶えることがありません。
急な坂で男坂と女坂があります。
観光案内所で聞いた話より、少し早かったようです。
石庭のような感じが好きです。
庭の片隅に石の碑があります。
男の顔は履歴書である
大宅壮一
ジャーナリストである大宅壮一さんの有名な言葉。
「生き方や内面は、顔や表情にあらわれる」という意味の言葉です。
この日は朝から夕方まで、北鎌倉から鎌倉の奥までずいぶん歩きました。
スマホの万歩計が28,000歩を超えていたので、距離にして17kmほど歩いたことになります。
次回の花情報は桜です。
少し早めにご案内いたします。