店舗情報
名称 | 鎌倉波平(カマクラナミヘイ) |
ジャンル | 和食 |
住所 | 〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越3-2-14 Google マップ ≫ |
営業時間 | 平日/ランチ 11:30~15:00、ディナー 17:00~21:00 土日祝/11:30~21:00 (定休日:水曜日) |
電話番号 | 0467-66-1431 |
公式サイト | ー |
店舗紹介
しらすをメインとしたこだわりの海鮮料理店。
カード不可。 電子マネー可。
江ノ電が目の前を走り、下町っぽい風景、お祭りもあって、しらすの美味しい町にあるお店。
湘南生しらすと旨い魚の店「波平」のオーナー波木井(はきい)宏幸さん(61歳)。波木井さんは開口一番、腰越がとても好きだと、ニコニコといろいろな話をしてくださいました。
お店は江ノ電の電車通りに面しています。ガタンゴトンと走る音が店内にも聞こえてきます。
お店の中から眺める江ノ電は、また格別な感じがしますね。
この腰越でお店を出したいと考えていた頃、電車道の和菓子屋「みどりや」さんがお店を閉めると聞き、是非と頼んだところ了解してくださりここにお店を出せることになったそうです。
まず、お店の「波平」という名前の由来について尋ねてみました。
若い頃から周りの人たちに「波ちゃん」と呼ばれていた波木井さん。その一文字を取り入れ、自ら波が無く平らに平凡に生きて行けたら良いなと考えて名付けたと説明してくださいました。
波木井さんは若い時からサーフィンやマリンスポーツをしていて、本当に海が好きなんだそうです。お店には鎌倉農泊協議会「T-reef vacation house」の支配人である富永忠男さんが作ったボードが、天井から掛けてあります。
絶品どんぶり3選にも選ばれるほど人気の「しらす三色丼」。
最近、「鎌倉・江ノ島絶品どんぶり3選」に波平の「しらす三色丼」が選ばれ、生しらす・釜揚げしらす・柚子しらすの三色のしらすをふんだんに盛りつけた丼が逸品と賞されました。波平では柚子しらすを特殊な製法で作っていて、これが人気メニューになっています。
昼は定食中心ですが、夜は一品料理が用意されダイニングバースタイルで営業をしています。
ちなみにカウンター席は常連さんの為に、お店の外に行列ができたとしてもカウンター席は空けておくという決まりを作っていて、それが常連さんを魅了する人気の秘密にもなっています。
珍味の用意もあります。能登の鴨肉、丹波の猪肉、たまには熊肉がメニュー版に書かれることも。米も福井産の寿司用にブレンドしたものを、銀座の高級寿司店のように酢飯にしています。これも波平ならではのこだわりと感じました。
お酒についてもご紹介します。
奥能登産の「谷泉」が極上とのこと。地元の小さな蔵で作られ、関東にはめったに回ってこない逸品だと教えていただきました。クラフトビールも北陸から取り寄せています。
「奥能登伝説」ほか「ピルスナー」、「ダークラガー」などが置いてあります。お酒があると美味しい料理がますます進みます。
17歳から魚関連の仕事に携わってきた波木井さん。
波平のオーナー波木井さんは横浜生まれで、17歳の時から「横浜中央卸売市場」でアルバイトとして働き始めました。そしてそのまま横浜の「中央卸売市場」や東京の「築地市場」で仲買人として長く働き、その後は特殊加工水の営業職として魚関連の加工工場で技術指導をしていたこともあるそうです。
そんな波木井さんが鎌倉に移住して、かれこれ25年。2015年に腰越で「波平」をオープンして、すでに7年が経ちました。
「腰越は狭い道に神輿が練り歩く、下町っぽいところが好きなんです」と語る波木井さん。
「腰越でお店を始めたのは、鎌倉らしい江ノ電が通り、腰越港が近く、漁港には親しい後輩がいて新鮮な魚が手に入るから。友人の漁師からも新鮮な魚が手に入るし、自分でも釣りが好きで、釣れた新鮮な魚はそのままお店に出すこともあります。」
湘南ではしらすを始め、季節ごとに新鮮な地魚が手に入ります。
「春はアジ、ホウボウが美味しい。白身魚は一年中獲れるんですが、夏はスズキ、イナダ、ワラサ、夏場には腰越では特に金アジが獲れるんです。魚体がちょっと金色をしていて湘南で一番と言われるアジなんです。秋は青物の魚がめぐってきます。やっぱりブリ系が良いですね。冬場はなんといっても寒ヒラメ、甘鯛、カワハギ、とくに肝はふっくらして極上です。野菜も色とりどりの鎌倉野菜が手に入ります。地産地消を実践しているんですよ。マグロだけは昔お世話になった横浜の市場から取り寄せていますが、お店のメインは生しらす料理、刺身料理と地場の魚を大事にしたいと考えています。」と、説明してくださいました。前述のように独自のルートを持ち、仲買を通さず直接仕入れをしているので、他に北陸や日本海の魚介類、特にノドグロと希少な魚も安く仕入れることができているそうです。
「観光客の方は特に、こういう地魚料理を楽しんで欲しい。地元の方にはリーズナブルなもので、メニューに無いものも提供しています。」と熱っぽく話してくれました。
余談ですが波木井という珍しい苗字の由来について尋ねてみたところ、山梨県の甲斐巨摩郡波木井村が起源だそうです。甲斐源氏の南部光行の三男・実長が現在の南巨摩郡身延町梅平一帯を、与えられて波木井氏を名乗ったとのこと。
ある時、龍口寺で日蓮宗の大きな集まりがあったとき、その後の会食の場として「波平」が利用されることになり、身延山から参加した代表の大僧正が波木井という名前を聞いて、日蓮上人の身延山に関わる波木井と知り一同が最敬礼したという話を伺いました。
最後に、波木井さんに今後の抱負について尋ねてみました。
「先程ご紹介した柚子生しらすは、遠方からのお客さまにも人気があるので、特殊製法で真空パックした商品を用意して通年美味しい味の生しらすを味わえるようにしていきたい。将来的には、大手デパートや通販商品として、腰越以外にも広く多くのお客さまに【波平ブランド】を味わってもらいたいです。」
いずれは能登のご縁で、お店を開きたいと考え始めていると言って目を輝かせていました。
周辺の観光地紹介
小動神社は腰越駅のすぐ近くにあり、海に向かって突き出た爽やかな小動山に建っています。かつて、風が吹かなくても美しく揺らぐ松があったことから、小動という名がついたと言われています。1185年に源頼朝に仕えた佐々木盛綱が創設しました。
所在地:神奈川県鎌倉市腰越2-9-12
満福寺は、源 義経が兄の頼朝との和解のために鎌倉に入り、一時ここに留まり兄への手紙を書いた寺です。満福寺が相模国腰越にあったため、その手紙は腰越状と呼ばれました。
所在地:神奈川県鎌倉市腰越2-4-8