【鎌倉ピックアップインタビュー】鎌倉農泊協議会 研修生 富永さん 北原さん 渡辺さん

鎌倉の魅力を余すことなく、国内外からのゲストに伝えたい。

●富永悦子(以下:悦子)
T-REEF Vacation Houseでは宿泊施設の管理、清掃、スタッフの管理、スケジューリング、時には直接ゲストのアテンドも行っている。

●北原葉子(以下:北原)
清掃と予約管理とSNSの配信などを担当。

●渡辺奈央(以下:渡辺)
主に清掃を担当している。

鎌倉農泊協議会の研修生としてのそれぞれの始まり。

鎌倉農泊協議会会長であり、T-REEF Vacation Houseの支配人である夫(富永忠男)のもとに、この事業をやってみないかという声がかかったことから、妻である悦子も鎌倉農泊協議会の研修生として手伝うこととなった。北原は、出産後に働ける場所を探していたとき、悦子から「清掃の仕事なら子どもを連れたままでもできるよ」と声がかかった。渡辺は、前職でホテルの清掃の仕事に就いていたことから、その経験を活かした仕事ができると鎌倉農泊協議会の研修生になることを決めた。

設立当初から携わってきた悦子。現在5つの宿泊施設があるが、それぞれ趣の違う家を、その特徴を活かしながら宿として作り上げていくのは思っていた以上に大変な作業だったと振り返る。悦子は宿泊施設のインテリアの監修も担っている。

悦子)「5つのお宿それぞれコンセプトを明確にし、作り上げていきました。最初に手掛けたBlue Lagoonは私たちが以前住んでいたニューカレドニアやハワイのビーチハウスをイメージしています。そのほか4つのお宿も色が名前に関わっています。そしてどのお宿もシンプルかつ快適であることを大切にしました」

北原)「初めて見たとき、とてもオシャレで素敵だなと思いました。私が担当しているPine TreeやLeafは、外見は昭和の古いアパートですが、ドアを開けて部屋に入った途端、どこかのバケーションに来たような雰囲気でワクワクします」

渡辺)「どの施設も素敵なのに、くつろげる空間であるというのが魅力的です」

ホストとしてのおもてなしは一人一人の気遣いから生まれる。

鎌倉に民泊や簡易宿所は数多ある。そうした他の施設やホテルと差別化したかったのは、ありきたりではない宿づくり。5つの宿泊施設それぞれが特徴的でカップルで使えるコンパクトなアパートの一室、家族や友達同士でくつろげる最大10名まで収容可能な一軒家と、使う人に合わせて選べるのは最大の魅力だ。

北原)「調理器具も揃っているので、自分たちでシラスや鎌倉野菜を買ってきてお料理をしたりして、アットホームに楽しめるのもホテルにはない魅力だと思います」

そして民泊で大切なのが、ホストとしてのお客様へのおもてなしだ。ホテルでの清掃経験を持つ渡辺が最も気をつけているのは衛生面。

渡辺)「清掃ではお客様目線を心がけています。一つの場所を掃除するときもいろんな角度から見たり。毎回掃除していると見落としがちになるので。それと玄関です。最初に目にするところなので、清掃して出る時には必ずチェックをしています」

北原は、自分がお客様として宿泊施設を利用する立場だったらということを常に意識しているという。

北原)「今日は暑くなりそうだから冷房入れておいた方が良いかな、寒くなってきたからそろそろ毛布を冬物に変えた方が良いんじゃないかなと、そういうところには気を遣っています。予約管理では、お子様がいらっしゃるかもわかるので、大人分のベッドだけでなく、エキストラを作っておくといった気遣いを大切にしています」

大変なこと、嬉しいことを重ねながら、ゲストのために学ぶ日々。

外国人の利用も増えてきている中で、文化の違いによる宿泊客のマナー問題は、民泊では大きな課題とも言える。ゴミの不分別や深夜の騒音など、T-REEF Vacation Houseでも経験がある。

悦子)「次にそういうことがないよう、お客様には注意点として伝えています。近所の方との繋がりを最も大切にしなくてはこういったビジネスは成り立たないと思っていますので、地域の方に迷惑がかからないようにということをお客様にはお願いをしています」

 注意点をきちんと伝えることがお客様の快適な時間を提供することに繋がるのだ。

渡辺)「清掃に入る時たまにチェックアウトされるお客様にお会いすることがあって、その際に『ありがとうございました、とてもくつろげました』、『とても綺麗でした』と言っていただけると、とてもうれしいです」

悦子)「外国人のお客様の中には、お礼状をくださったり、時にはお部屋にメモを残していってくださったり、そうした気遣いに触れるとやってよかったと思いますね」

北原も渡辺も研修生になったのを機に、自ら調べたり、歩いたりしながら、鎌倉についての知識を深めている真っ最中。問い合わせの際にオススメを提案したり、SNSで伝えたり、直接尋ねられた時にも可能な限り応えたいと頑張っている。

悦子)「実際に案内したところに行かれたゲストの感想が次のゲストへの提案につながるので、お客様に学ぶことも多いですね」

国内外を問わず、多くの人に鎌倉の魅力を発信していくことが役割。

「都心からもアクセスが良く、近いにも関わらず、山々に囲まれていて目の前には海も広がり、野菜や魚に恵まれている」

「鎌倉の食材を使った良質な料理を提供する飲食店も多く、四季折々でおいしいものが味わえる」

「海でも遊べて、トレッキングもできる、お寺巡りや観光もできる」

「ずっと変わらないお寺や老舗のお店もあるけど、ニューカマーとしておしゃれなお店ができたり、行くたびに違う楽しみ方ができる。子どもからお年寄りまで楽しめるし、こじんまりしているから一日で遊べるっていうのもいい」

「独身時代に来ていた鎌倉と家族と来る鎌倉は目線が変わるから楽しみ方も変わる。デートで来てもいいし、ファミリーで来てもいいし、一人旅にもいい」

「江ノ電で小回りもきく」…研修生たちが思いつくままにあげた鎌倉の魅力はあげればきりがない。

 鎌倉農泊協議会の活動は始まったばかり。T-REEF Vacation Houseを利用される国内外からのお客様が鎌倉で飲食をし、観光し、そしてお土産を買う。たくさんの人が訪れることにより地域は活性化し、それが地方創生へと繋がっていくのだ。研修生たちの活躍もこれからが本番だ。