鎌倉農泊協議会の間宮です。
今回は源氏のゆかりの地、修善寺を訪ねました。
そこは、私にとって初めての町でした。
地名は「修善寺」、寺名は「修禅寺」で、表記が異なるが、両方とも「しゅぜんじ」と読む。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
初期には「桂谷山寺」と呼ばれており、鎌倉時代より「修善寺」と呼ばれていたが、鎌倉時代中期に曹洞宗に改宗し「善」を「禅」に変更したとの説がある。
JR三島駅から伊豆箱根鉄道で途中の韮山までは、ゆかりの地めぐりで何回も来ていました。
そこから少し足を伸ばすと修善寺に着きます。
駅前の観光案内所で相談して資料をいただき、修善寺温泉行きバスで10分。
ようよう、修禅寺、日枝神社、範頼の墓、頼家の墓のある町に来ました。
途中から傘も必要のないほどの霧雨になりました。傘はリュックの中に入れたままです。
霧雨は写真には映りません。
【修禅寺】
バスを降りて参道とも言えない小径を進むと、すぐに修禅寺に着きます。
まずは修禅寺をお参りします。修善寺ではありません。
弘法大師(空海)が、807年に開基したと伝わる歴史の古い寺です。
修善寺という地名は、その修禅寺を由来としています。
平日の午前中早めなので、観光客はまだ少ないです。
山門の左右の阿吽の金剛力士像は平安時代後期の木造作品とあります。
古いものが焼けずに残っていることに感銘を受けました。
山門を過ぎると(太子の湯)という手水があったのですが
なんと手を濯ぐと温かいお湯でした。
流石、温泉のある町のお寺ですね。
名称 | 修禅寺 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺964 |
【範頼の墓】
本堂をお参りして、範頼の墓へ向かいます。
住宅が並ぶ小径の坂道を少しずつ登ると、ゆかりの地の旗が見えてきました。
範頼は小高い墓地に祀られていました。
曽我兄弟の仇討ちの際、頼朝討死の誤報に悲しむ政子に
「範頼がある限りご安心を」の慰めに幕府横領の疑いがかけられました。
結果的に修禅寺に幽閉され、落ち着いた暮らしを続けていましたが、
ある日頼朝の変心により、景時に攻められて自害したと伝えられています。
(*)ドラマでは善児が、小刀で刺していましたが…。
名称 | 範頼の墓 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺1082 |
【安達盛長の墓】
脇の小径から坂道を登り、人気(ひとけ)のない山道に安達藤九郎盛長の墓がありました。
鎌倉殿の13人の御家人の一人。
頼朝に蛭ケ島時代からの二十年を仕えた側近中の側近。
蛭ケ島で頼朝が三嶋大社へ、打倒平家のお百度参りの際、
神社の松の下で毎日警護をしていました。
娘は範頼の妻。
以前は範頼の墓のそばにありましたが道路工事に伴い、ここに移されました。(なぜか納得)
名称 | 安達盛長の墓 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺964 |
【日枝神社】
修禅寺の近くへ戻り、隣接する日枝神社へ向かいました。
鬱蒼とした樹木の中に神社はありました。
神社の入り口近くに範頼が幽閉されて住んでいたとされています。
修善寺の子院の信功院後の(康申塔)だけがあります。
名称 | 日枝神社 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺826 |
【指月殿(しげつでん)】
街の真ん中を流れる桂川の渡月橋を渡ると指月殿が待っています。
北条政子が息子頼家の冥福を祈って建立した経堂。伊豆最古の木造建築です。
中に釈迦三尊像が安置されています。
手元にものがないはずですが、左手にハスの花を持っているのが特徴。
名称 | 指月殿 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺 |
【源頼家の墓】
堂の左手に源頼家の墓があります。
名称 | 源頼家の墓 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺 |
【十三士(じゅうさんし)の墓】
頼家が暗殺されて、主君の無念を晴らすために頼家の御家人たちが謀反を企てました。
これが事前に発覚し、侍所の所司である金窪 行親(かなくぼ ゆきちか)らの手により討ち取られました。
そんな忠義の士の墓なのです。
この墓も台風のために、ここに移されました。
名称 | 十三士の墓 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺 |
【筥湯(はこゆ)】
この後、観光案内所に説明を受けた修善寺で唯一の日帰り湯「筥湯」に入湯。
頼家は修善寺の門前にあった筺湯で入浴中に暗殺されました。
私は、風呂にいた一人と、ゆっくり話ができました。当然、暗殺の危険は、ありません
名称 | 筥湯 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺925 |
さっぱりした気分で、身近な店で昼食をとり、残りの名所を散策しました。
【竹林の小径】
桂川に沿う遊歩道の左右に見事な竹が立ち並んでいます。
竹林を渡る風が心地良いです。
竹林の中央に竹製の円形ベンチがあり、仰向けになると気持ち良いです。
名称 | 竹林の小径 |
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺 |
なんとなく狭い地域を、あちこちに歩き回るだけで時間が過ぎて行きました。
私にとって、初めての町は源氏に囲まれていました。
また次回もお楽しみに!