鎌倉農泊協議会の間宮です。
ある秋の日に鎌倉農泊協議会へ、
高校生が高校生に寄る高校生の溜まり場作りという企画を持ち込んできた。
鎌倉農泊協議会はこの企画をサポートする事にした。
最初、鎌倉プリンスホテルで代表の(渡邊すみれさん/高3)から話を聞いた。
高校生の溜まり場として古民家でイベントをしたいと熱っぽくしゃべった。
隣に座った(中里海人君/高3)も言葉少なめに説明を加えた。
一緒に話を聞いていた会長の(大川桂一)が、その説明に感銘を受けて、
活動準備金を提示し、築100年の古民家「琥珀」の宿泊予約のない日、
12月21日(火)を彼らに差し出した。
丁度、高校の春休みになっているかもしれない。
その後、カナダ在住の(SOLA/高2)君も参加して、時差を超えて3人で企画は練られた。
その活動の先には学生達による起業への志があった。
それから約2ヶ月たった日に「古民家イベント祭り」が開かれた。
チラシも1200枚印刷して、仲間達に配布してポスティングも行なった。
当日はイベントには最高の晴天の一日になった。
タイトルは
「鎌倉で古民家イベント祭り=年末に「余白」作りませんか?=」
古民家「琥珀」で「余白」作りということだ。韻を踏んでいる。
企画参加する高校生は鎌倉以外の友達も含めて9名になった。
仲間の仲間が、新しい仲間を作っていく。
この動きを見ていると、若者たちの熱い気持ちが伝わってくる。
Z世代の“ど真ん中”の高校生は、すごいことを考え行動する。
まったく私の時代には、想像だにできないことが、目の前で起こっている。
私の広告業界を退職後のモットーは、拙著『僕たちの広告時代』にも記載したが。
「考えるのは自分。行動するのは自分。責任取るのは自分」。
これさえ守っていれば、周囲には迷惑をかけないはずだ。
話を戻そう。
企画の第1部は「江戸時代の商人体験」
カナダ在住の高2の(SOLA)君のオンラインセミナーだ。
(〜200年前の日本で商売しよう〜)
江戸時代の商売や生活水準について学び、実際に寛永通宝を使って、
その時代背景の中でビジネスプランを、クイズをしながら考えるコーナーだ。
当時の鎌倉の1/4の面積に100万人の人が住んでいる。
実際、長谷でお店をしているオーナーも楽しみながら参加した。
第2部は「スノードームづくり」(〜鎌倉の季節を作る〜)
クリスマスの思い出作り。浜でゴミ拾いをしながら、可愛い貝殻をひろう。
この日は朝からNHKが彼らの活動をして取材していた。
海で拾う砂や貝、プラスティックを使って、一緒にスノードームを作りましょう。
3歳の男の子と参加した親子が印象的だった。
第3部は「アロマ薫る冬の古民家」(〜古民家で瞑想と対話を〜)
ゆったりと時間が流れる古民家。みかんの皮を刻んで搾り汁でアロマを作る。
この日は知人からプレゼントされたみかんが大きくて皮を除いて、みじん切りにする行程でなかなか絞り汁が出ずに、みんなが心配した様子が見えた。
そして最後の第4部「cominia座談会」。
(〜高校生と社会人で鎌倉の観光の課題を話そう〜)
鎌倉が好きな人、日帰りでリピーターの多い街、泊まれる街にしたい。
「大人は全部いい人ではない」という社会人からアドバイスも飛び出した。
高校生9名と社会人5名の真剣で対等な議論で有意義な2時間になった。
議論が終わったらNO SIDE。指でCとOを作って記念写真だ。
記念写真が終わり、「琥珀」は古民家に戻った。
ところで縁側でも終日イベントを企画していた。
鎌茶屋さんの手作りクリスマスクッキー、中村龍馬さん特性鎌倉龍神コーラの販売。
縁側越しに結構お客さんが集まっていた。
若いエネルギーで、材木座の古民「琥珀」は一日中燃えていた。
この若い仲間達が、これからの「鎌倉農泊協議会」を、
一緒に作りあげて行ってくれることを期待したい。