店舗情報
名称 | 武士食堂 彩り(ブシショクドウ イロドリ) |
ジャンル | 食堂 |
住所 | 〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-4-23 Google マップ ≫ |
営業時間 | ランチ 12:00〜15:00、ディナー 18:00〜21:00 |
電話番号 | 0467-37-9471 |
公式サイト | https://i-link-u.com/shokudo/ |
店舗紹介
鎌倉武士の「武士食堂 彩り」 は、 懐かしい・ほっとするおばあちゃんの味、武士の味が食べれる人情(にんじょう)食堂。
武士食堂のオーナーの年齢は835歳。鎌倉時代に生まれました。
御成通りから由比ヶ浜通りに出て長谷方面に200mほど行ったところから、左の琵琶小路にむかう細い路地に入ると「武士食堂」はあります。
ここは同時に古民家90年のゲストハウス「彩(いろどり)」でもあります。
今回は武士食堂のオーナー 高野朋也さんを紹介します。
なぜ高野さんが今の仕事に就いているのか、その歴史を紐解いていきましょう。
英語にご縁があり留学、教育について学びました。
生まれは富山県。越中富山の薬入りのど真ん中、萬金丹で有名な街です。18歳で都会へ。明治大学文学部で日本文学を学びました。英語の教授とご縁ができて、アメリカのコロンビア大学に留学。英語教育法では、教材研究を通じて出来ることを学びました。帰国後「モメンタム・エデュケーション・ジャパン」で、英語教材、英語テストの仕組みの企画化など、国際色豊かな仲間と仕事に励み、将来は教育関係に進みたいと考えました。
しかし、看護師の母の影響を受け介護士(認知症)の資格を取り、都内・桜新町のグループホームで仕事がスタートしました。高齢者の方と話すのが好きで、どんどん仕事にはまっていき、若くしてユニットリーダを任されるほどに。高齢者というレッテルを外して関わり方を変えると、皆さん元気になり始めました。
海馬や前頭葉にも影響し「老人うつ」からも立ち直って人間性にフォーカスすると、ストレスから解放されて自立性が高まり、中にはホームから自宅へ戻る方も出てきました。
NPO団体「i-link-u」の立ち上げ。
ある時、友人のケアマネージャーの息子さんが重度障害(難病)で困っていました。児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉と区分化(分離)されている事が課題でした。以後、港北区のグループホームに移った高野さんは、またしてもユニットリーダーに。ケアマネージャーの息子さんたちを、ボランティア外出支援で江ノ島水族館などへ案内しました。重度障害者の方々もリハビリを通じて社会と関わりたいという願望をもっており、そのサポートをするためのNPO団体「i-link-u」を立ち上げることに。
従来の福祉サービスよりも、社会参加や自己実現を目的に取り組みを開始。やっと見つけた特別支援学校に自宅から通学し、現在では慶應義塾大学の通信講座を受講中の方も出るほどに。次第にNPO仲間も増え始め、オリジナルな事を始めたいと考え「ユニバーサル合コン」を実施、お付き合いを始めたカップルが9組も表れました。自己実現欲求の熱量が、現場を作る。「場を作ると実現する」が信念になりました。
障害者と一緒に何かを始めたい。
ゲストハウスはどうだろう。「ユニバーサル・ツーリズム」という概念で、観光庁の助成金によって、実証実験を始めました。観光事業を含めて、今年で5年目です。
お客様がお帰りの際には、オーナーが「火打石」で送り出します。姿が見えなくなるまで、手を振ってお見送りをします
高野さんは、いつも武士姿で行動しています。
町づくりイベントはもちろん、町での買い物も、食堂での調理も、接遇も、全て武士姿です。このインタビューでも武士姿です。
理由は鎌倉時代に生まれて、毎日が戦(いくさ)=コロナ禍の戦いの毎日。そして、なんといっても目立つ。だから仲間が増えてくる。つまり武士姿が高野さんのアイコンなのです。
メンバーも、鎧がユニホームです。全てダンボールとプラスティックでできています。
この2年半、コロナ禍でゲストハウスの来訪者は減りました。そこで地域の方々のため、地方の方と地元の方の交流の場を作ろうと居酒屋食堂を始めました。名付けて「武士食堂」。決して広いスペースではありませんが、交流の場として活躍しています。90年の古民家で部屋の装飾が雰囲気を感じさせます。
肝心の「武士食堂」の人気メニューを紹介します。
武士珈琲
豚汁定食
おにぎり定食
高野さんに今後の夢を伺いました。
「明日葉ハウス(自律訓練の場)、フリースクール(義務教育に匹敵する以上に生きる力を獲得することができる場)、ステップハウス(児童養護施設などで生活する子供たちが18歳を過ぎて自立する時のための準備の場)、これらの活動をベースに現在「新しい鎌倉幕府」作りを考えています。自分や街の人の憧れの仕事を作りたい。
福祉と教育と観光を中心とした街づくり
車椅子ユーザー、目の見えない方、耳の聞こえない方、多様な方々の社会参加を生み、新しい働き方や暮らし方を実現する。共創の宿(ゲストハウス)、彩(いろどり)のある鎌倉。全ての人が分け隔てなく、至福の時を過ごせる街作りを目指したいと考えています。」
ユニークな武士姿で生活する高野朋也さん。「新しい鎌倉幕府」に期待したいと思います。
周辺の宿泊施設
周辺の観光地紹介
鎌倉文学館は鎌倉市長谷にある鎌倉市立の鎌倉ゆかりの文学、特に鎌倉の在住した文学者、川端康成、夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子などの直接原稿、手紙、愛用品などを展示しています。
この土地と建物は、加賀百万石の藩主で知られる前田利家の系譜、旧前田公爵家の別邸です。鎌倉市の三大洋館建、他に、旧華頂宮邸、古我邸があります。
所在地:神奈川県鎌倉市長谷1-5-3
長谷観音で知られる長谷寺は、正式には海光山慈照院長谷寺と号します。開創は奈良時代の天平8年(736年)と伝えられ、聖武天皇の世に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹です。本尊は十一面観世音菩薩像。木造仏としては日本最大級の尊像で、高さが9.18mもあります。
所在地:神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2