鎌倉農泊協議会の間宮です。
昨年度、文化庁はコロナ禍を乗り超えるための文化芸術活動に対して、
支援する事業があった。
鎌倉農泊協議会の中核法人のBrain Trust from The Sun は、
コロナ禍で演奏機会が激減した若手ミュージシャン達を支援する企画で応募した。
実演期間を11月、12月と想定して企画案を提出した。
文化庁は想像を超える応募に対して事務局も大変だったようだ。
採択決定の連絡を受けたのが11月末日だった。
実行するには1ヶ月しかない。
年末は会場予約も大変な作業だった。
予定していたメンバーのスケジュール調整を行い、
なんとかライブハウスなどを予約し、
12月の後半で申請した通りのコンサート回数が成立した。
第一回目の演奏は渋谷の会場、カラオケレインボーだ。
題してDDKコンサート。
出場メンバーは、いつもはグループ活動が多いのだが、
急なセッティングなので、ほとんどがソロの弾き語りになった。
全部で4組が集まった。
まず、最初は磯ペットガーコイズ。
曲名は(よいとすい)(朝とカラス)(カモミール)などオリジナル曲で
エフェクターを足で踏みながらギターで弾き語り。出だしが好調だ。
続いてMOZ。
こちらは椅子に座っての弾き語りだ。
次は傑作君。高円寺が産んだモヒカンシンガー。
髪の毛の真ん中がトサカ状になっている。
モットーは大声で歌う。ハキハキ喋る。何事も多目に見る。
声も大きく元気なシンガーだ。
最後は大吉良。結構乗ってきた。
声量もあり、言葉もしっかり歌っていた。
モーニング・グローリー、スロー・グッドバイと歌い続けた
フィナーレはオープンマイク。
ずーっと裏でプロデュースしてきたタッキー(KIONA)がドラムを叩き始めた。
周りに控えていた仲間が徐々にマイクの前に立つ。
即興の曲が選ばれて、仲間全体でフューチャーする。
若い仲間の久しぶりの「ノリ」が心地よい。
あっという間の2時間だった。
さて、翌日は新宿でアイドルステージだ。
若い女性のグループが次々にステージに登って舞うように歌っていた。
みほ、虹、STEM、たかはしありさ、と、次々にステージに上がる。
前日の男性ばかりのイベントと雰囲気がガラリと変わった。
昨日と同じことは、久しぶりに観客の前でステージに上がれた喜びだ。
そして年末の30日、七里ヶ浜でのライブ。
コロナ禍で生ライブを制限されていた地元鎌倉ミュージシャンのライブが
久しぶりに、元気に開催できた。言い換えれば、
地元ミュージシャン仲間の同窓会のような雰囲気だった。
出演はヨシキヤマモト 小林夕夏、宮林愛美、ケイソンの面々。
ミュージシャンの歌声と、イタリアン酒場「シチリアーナ」の美酒美食に酔いしれて、
店内は笑顔で溢れてかえっていた。
演者と観客が同じ空間を共有して生まれた至福の時間。
改めてライブの良さを実感した。
コロナ禍が回復し、普通の環境で、ミュージシャンが活躍できる大事さ、
当たり前のことが、当たり前にできる重要さを感じた。
実は年が改まって、鎌倉の「鎌倉芸術館」で行われた「鎌倉能舞台」による、
日本全国能楽キャラバンは野村萬斎の狂言、観世善正の能を鑑賞した。
頼朝の石橋山の戦いを描いた世界を狂言、能に表現していた。
鎌倉を舞台にした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
鎌倉市推進協議会によるイベント。
文化庁が大規模かつ質の高い文化芸能活動を描くとしたアートキャラバンなのだ。
翌々日に知り合いに誘われて伺ったのが、
鎌倉生涯学習センター(きららホール)で行われたコンサート。
鎌倉邦楽会の「メトロポリタン ワノート バンド」という
新しい伝統に挑戦した試みを鑑賞した。
DDKコンサートとは、規模は違うが、全て芸術活動補助事業だ。
鎌倉市の後援で行われている。
こうして文化庁の助成事業に支えられて、
身近な芸能活動が元気に行われるのは素晴らしいことだと感じた。
我々の行なった企画は、身の丈サイズの手作り公演。
若いメンバーの生き生きした表情が、嬉しかった。
このイベントを通じて、
早くコロナ禍から、普通の日常に戻って欲しいと切に感じた。