
みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊協議会で 研修生をしています!
私が 鎌倉に 来て、畑仕事と 同じくらい 大好きな 時間が あります。 それは、私が お世話に なっている 農家さんの「古民家(こみんか)」で 過ごす、朝の 時間です。
私の 国、ミャンマーの 家は、暑い 日差しと 泥棒から 家族を 守るために、レンガや コンクリートで しっかりと 壁を 作ります。窓には 鉄の 格子(こうし)が ついていることも 珍しくありません。
だから、初めて 日本の 古い お家を 見たとき、私は 本当に びっくりしました。 だって、お家の あちこちに「紙」で できた ドアが あったからです!
今日は、この 不思議な「紙の 壁」が 教えてくれた、日本の 暮らしの 優しい 秘密について お話しします。
1. 朝が 来るのが 楽しみになる「光の 魔法」
私が 最初に 驚いたのは「障子(しょうじ)」です。 細い 木の 枠に、真っ白な 和紙が 貼ってあります。
「お母さん、これは 壁ですか? カーテンですか? うっかり 触ったら、穴が 空いてしまいそうです!」
私が 怖がっていると、農家のお母さんは 笑いながら 教えてくれました。 「これはね、お日さまの 光を 優しく お部屋に 入れるための、魔法の フィルターなのよ」
次の日の 朝、私は その言葉の 意味を 知りました。 障子の 向こうが 明るくなると、お部屋全体が ふわっとした、柔らかい 白い 光に 包まれたのです。
ミャンマーの 太陽は、ジリジリと 肌を 焼くように 強いのですが、障子を 通した 日本の 光は、まるで 赤ちゃんを 包む 毛布のように 優しくて、温かい。 私は、障子に 映る 庭の 木の 影が ゆらゆらと 揺れるのを 見ながら、うっとりと してしまいました。
「壁」は、外の世界を 遮断(しゃだん)するものではなく、外の 美しいものを 仲良く お部屋に 招き入れるためのものなんだ。そう 気づいた 瞬間でした。
2. お部屋が 大きくなったり 小さくなったり?
もうひとつの 驚きは、「襖(ふすま)」という 動く 壁です。 日本の お家では、この 襖を 使って、大きな 空間を いくつもの お部屋に 仕切っています。
ある日、親戚の 人たちが 集まることに なりました。 すると、お父さんと お母さんが、襖を スルスルと 取り外し 始めたのです!
「ええっ! 壁を 外しちゃうの!?」
私が 目を 丸くしていると、さっきまで 三つに 分かれていた お部屋が、あっという間に 一つの 大きな ホールに 変身しました。 まるで、自由自在に 形が 変わる パズルのようです。
「日本人はね、普段の 生活と、特別な 行事のときで、お部屋の 形を 変えて 暮らしてきたんだよ。自然も 季節で 変わるように、家も 変わるのが 当たり前なんだ」
形を 固定しない。それは、周りの 環境や 人に 合わせて 柔軟に 生きていく、日本人の 心の 表れなのかもしれません。
3. 鍵が ないから、つながれる 心
でも、障子にも 襖にも、鍵は ありません。指一本で 簡単に 開いてしまいます。 最初は「泥棒が 入ったら どうしよう」と 少し 不安でした。
でも、しばらく 暮らすうちに、その 不安は 安心感に 変わっていきました。
鍵が ないからこそ、隣の 部屋に いる 家族の 気配が 伝わってきます。 お母さんが 台所で トントンと 包丁を 使う 音。お父さんが 縁側で 新聞を めくる 音。 姿は 見えなくても「ああ、みんなが そばに いるんだな」と 感じられて、一人で 部屋に いても 寂しくありません。
そして、障子を 少しだけ 開けると、鎌倉の 山から 吹き下ろす 涼しい 風が、家じゅうを 通り抜けていきます。 家の中に いながら、外の 自然と つながっている。そんな 開放的な 暮らしが、私は 大好きに なりました。
まとめ:一枚の 紙が つなぐ、外の 世界と 中の 世界
古民家での 暮らしは、決して 便利では ありません。 冬は 隙間風が 入って 寒いですし、話し声も よく 聞こえます。
でも、その「隙間」があるからこそ、美しい 光が 入り、心地よい 風が 通り、家族の 心が つながるのです。
もし みなさんが 鎌倉の 農泊に 来たら、ぜひ 朝 早起きをして、障子を 開けてみてください。 その 薄い 紙一枚の 向こう側には、いつもより キラキラと 輝く、素敵な 鎌倉の 一日が 待っていますよ。
ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!
