店舗情報
名称 | あん藤えのしま(アンドウエノシマ) |
ジャンル | 中華そば |
住所 | 〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-13-25 Google マップ ≫ |
営業時間 | 11:00~15:00 (定休日:火曜日、水曜日) |
電話番号 | 090-8740-9828 |
公式サイト | − |
店舗紹介
貝だし地鶏中華そば「あん藤」えのしま
貝だし地鶏中華そば「あん藤」 えのしまは、福島県にある塩ラーメンの名店「伊達屋」さんにインスピレーションを得て脱サラし、2020年7月27日に開店しました。 コロナ対策も入念に行った上で営業しています。江の島にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
コロナ感染予防の為、夜の営業は自粛しております。 お車の駐車スペースはありませんが、バイク・自転車は店舗脇に専用駐輪場がございます。
「ラーメンあん藤」のお店と店主と味の秘密
片瀬川の河口付近のほとりに、ウッドデッキがせり出しているおしゃれなお店、貝だし地鶏中華そば「あん藤」。仲間の間では「ラーメンあん藤」の通称で親しまれています。
「ラーメンあん藤」の安藤 清幸さん(61歳)笑顔の優しい店主です。
今回は「ラーメンあん藤」のお店と店主と味の秘密の話です。お店の名前は、お嬢さんの声が大きく影響しました。
あん藤のラーメンはスープとダシに特長があります。昔のあっさりしたラーメン作りを目指したそうです。なぜそうなったかは、あとで詳しくお伝えしますね。
店主の安藤さんをご紹介します。
ラーメン店の店主になるまで、いろいろ興味ある経歴の持ち主です。
高校は早稲田実業高校、大学は慶應義塾大学。一人早慶戦です。就職は食品に興味があり商社を目指して入社しました。しかし配属先が経理。がっかりして半年で退職しました。福島で、ちょうどTBS系のテレビ福島が開局するタイミングで友人に誘われ一緒に入社試験。ご友人は落ちてしまい、安藤さんが採用という結果に。配属は放送記者といって企画から取材、編集と全てを体験する仕事になりました。
福島での何よりの収穫は、役員秘書だった奥様が結婚相手になったことでしょう。その後、家庭の事情で東京へ戻りました。
東京では旅行会社のJTBへ就職し、主に欧州地区の旅の商品企画に取り組み、新規事業としてTBSとも接するうちに誘われてTBSに転職することに。ラジオ営業局、テレビ営業局、事業局と腰を落ち着けてビジネスマンとして、片瀬江ノ島から東京へ通いました。
そんな日常を送っていたある日、3.11(東日本大地震)が起こりました。
福島に住む奥様ご両親がきて、片瀬の安藤さんのお宅でしばらく避難生活を送ることになりました。お義父さんは「福島へ帰って、美味しいラーメンを食べたい」と何回も言っていたそうです。
TBS事業部では特に福島支援企画が増え、「ツールド東北」の担当になった安藤さんは福島出張が重なり、話に聞いた「伊達家」のラーメンに病みつきに。以来何度も足を運びました。
そのお店のご縁でラーメン作りの師匠と出会うことになるのです。
徐々に東京通いが辛くなってきた安藤さん。いつしか、家の近くで仕事ができたら良いなと思うようになり、2020年7月、TBSを早期退職することに決めました。ふと「伊達家」のラーメンの味を思い出したのです。
しかし、コロナ禍になり上司からは、しばらく協力してほしいとのこと。お店づくりの準備とTBSテレワークとの同時進行になりました。
江ノ島や、洲鼻通りのような観光客で賑わう場所は避けて、落ち着いて食べられる立地を探しました。そして、老舗和食の店「石政」の海の家の資材置き場の空き地が見つかりました。片瀬川の河口のほとりで、夏でも海からの涼しい風が吹き込んできそうです。
お店の大型冷蔵庫や調理器具などの手配は、早期退職金が軍資金になりました。ちょうどコロナ禍の初期、感染対策は設計段階から組み込むことができ、幸運にも一度で対応できました。
さて、あっさりしたラーメンの味づくりです。
「貝だし地鶏スープのあっさりラーメン」の技は、栃木県古河市が本拠の「阿波家(あわや)」から学びました。
「ラーメンあん藤」で使う干し貝のムール貝は「シュウリ貝」と言って、これを特別に入手するわけです。はまぐり、アサリ、しじみなどは味が個性的で、鶏、カツオ、煮干しなどの味とバッティングしてしまう。干しムール貝は臭みがないため他の具とうまく調和し、旨味の秘訣になるといいます。あん藤では、「阿波家」が茨城の那珂湊漁港から入手したものを、特別に分けてもらっています。
安藤さんは仕事の休みを利用しては、栃木へ通って修行を続けました。「阿波家」の師匠は弟子を人数制限していて、営業許可は、営業する土地、店の場所も考慮して与えています。湘南地区では安藤さんだけです。
開業してすぐにコロナ禍に見舞われましたが、テレワークが広まり地元に滞在する方々がランチに訪れています。今でも、お客様の大半が地元客。常連様になっています。
席数は室内のカウンター席とウッドデッキのテーブル席で11席。
ウッドデッキは8席。ペットも一緒に入れるので喜ばれています。
さて、最後にお店の名前をどうするか。
店名の候補について。海辺に住んでいる安藤さん。新江ノ島水族館が近いです。水族館には人気者の「アオウミガメ」がいます。ウミガメはきれいな海と砂浜が、欠かせません。
ANAハワイ航路の「Flying HONU(フライング・ホヌ)」も有名です。エアバスA380型の機体には、大きなウミガメが描かれています。密かにお店の名前は「HONU」に決めて、ロゴまで考えていました。
それを知ったお嬢さんは「ダサイ!誰もわかんないよ」と一言。横にいたお嬢さんのご主人が、「最近はひらがなと漢字のミックスが好感持たれていますよ」とアドバイスをくれました。そこで考えたのが、自分の苗字「あん藤」。これに決めました。
めでたし。お嬢さん、お見事でした!
余談ですが…トイレに入って便座に座ると、目に高さに飛行機の窓から雲海が見えます。「ANA787型のトイレには、このアイデアがあるんですよ(笑)」茶目っ気のある安藤さんでもありました。
肝心の「スープとダシが特徴のラーメン」。
人気のあるのが「塩バターラーメン」
ご主人の一押しは「磯のり、シラス入り塩バターラーメン」
シニアに人気の醤油ラーメン。スッキリ味です。
他にも「シラスバター丼」も人気。お米は新潟産、能登産のコシヒカリの独自ブレンドを提供しています。
最後に将来の夢を伺いました。
「LAに親戚がいるので、この店が成功したらシリコンバレーに店を出したいと真剣に思っていました。コロナ禍でシリコンバレーからIT企業がいなくなってしまい断念し、今はアメリカ進出より、80歳過ぎてもここでラーメンを作っていたいと思うようになりました(笑)。」
みなさん、是非一度訪ねてみてください。忘れられない「Flying HONU」が、どこかにいますよ。
店内全てのウミガメを見つけられたら、いいことありそうですね。なんだか海に行きたくなってきました。
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藤沢駅から鎌倉駅を結ぶ鉄道路線。途中、江ノ島駅から腰越駅までの商店街の路面を走ります。色々なタイプの車両が走り、鉄道ファンを喜ばせます。今年は創業120年、昭和の雰囲気を感じさせるレトロな感覚です。
所在地:江ノ島駅 神奈川県藤沢市片瀬海岸1-4-7
鎌倉時代、内乱や蒙古襲来など様々な脅威を憂いた日蓮聖人は「立国安国論」を上梓しました。幕府は、これを政策の中傷と受け止め、処刑するために日蓮聖人を斬首することに。この地龍の口へ連行されて、あわや斬首になりときに江ノ島の方から光が飛び散り、首切り役人の目が眩みその場で倒れ、斬首の刑は取りやめになりました。この時からこの出来事を「龍ノ口法難」と呼んでいます。
所在地:神奈川県藤沢市片瀬3-13-37