人力車体験

えびす屋さんの人力車で巡る、“鎌倉女子旅”

人力車のえびす屋
神奈川県鎌倉市雪ノ下1-12-3 フロントアベニュー雪ノ下1F
Tel 0467-61-3344

大学生YouTuberのもえちゃんとまりちゃん
人力車に乗って鎌倉を散策。

着物に着替えて、いざ出発。最初に訪れたのは長興山妙本寺。

鎌倉駅を降りたら、東口に出て小町通りに向かいます。鶴岡八幡宮に続くこの道は、休日は人もいっぱい。着物レンタルのお店で着物を着付けてもらったら、人力車のえびす屋さんへ。俥夫さんの手を借りてさっそく人力車に乗り込ます。持ち上がった瞬間「怖い!アトラクションみたい」と人力車初体験のもえちゃん。思っていた以上にスピードも速く、2人ともちょっと緊張気味。この日、案内してくれたのは、この道10年目のベテラン俥夫さん。

えびす屋さんを出発し、最初に訪れたのは日蓮宗最古のお寺、妙本寺。山門から参道を進み、石の階段を上ると、立派な二天門が現れます。門の左側には口を大きく「あ」と開けた持国天、右側には口を「うん」と結んだ多聞天。

「阿吽の呼吸って聞いたことありませんか?人間生まれるときは『あ』と口を開けて生まれてきます。そして死ぬときは『うん』と口を結んで死んでいくことから、左の持国天は生まれや始まりを表していて、右の多聞天は死や終わりを表しています。この門は生まれると死ぬとの間なので、生きている者しか通れないという話もあります」と俥夫さんが説明してくれました。二天門をくぐると、左手には日蓮の像、右手には愛嬌のある龍の口から水が出ている手水舎があります。手と口を清めたら、祖師堂で参拝。お賽銭を入れて合掌、一礼、「南妙法蓮華経」と唱えただけでなんだか心が洗われた気分になります。

サラリーマンのクビをつないでくれる!?ぼたもち寺(常栄寺)へ。

俥夫さんの楽しい解説が続きます。「今でいう政治批判をした日蓮さんは死刑宣告をされます。江ノ島の近くの処刑場へ行く途中、このあたりを通っていると、ひとりの女性が日蓮さんにぼたもちを差し出し、そのぼたもちを食べてから日蓮さんは処刑場に行ったそうです。すると、処刑人が刀を振りかざした瞬間、ギランと稲妻か何かが光り、逆に処刑人の方がやられてしまい、それで死刑は中止になりました。ぼたもちを食べたことでタイミングがずれてそんな事が起きたんじゃないかということで首を繋いでくれたぼたもち。見てくださいじゃーんじゃじゃじゃじゃん、ぼたもち寺です」とちょうどお話が終わるところでぼたもち寺(正式名:常栄寺)に到着。

「クビになりそうなサラリーマンが俺のクビも繋がるんじゃないかということで、ぼたもち寺に来るとか来ないとか。信じるか信じないかはあなた次第です(笑)」。鎌倉は神社仏閣が多いのは知っていたけれど、こうして人力車に乗って巡ってみると本当にたくさん。俥夫さんの話では鎌倉時代には今よりさらに少し多く160の神社仏閣があったそう。その密集率は鎌倉が日本一なんだとか。だから人力車で巡るにはぴったりですね。おもしろエピソードも交えながら説明してくれるから、難しい話もすんなり入ってきます。

材木座海岸から徒歩2分のVacation House 琥珀-AMBER-

そして人力車は、2人がお泊まりするVacation House 琥珀-AMBER-へ向かいます。行き交う人と俥夫さんとが挨拶を交わしたり、車が道を譲ってくれたり、人力車に乗りながらも、鎌倉の街の人の温かさにも触れることができるのも楽しい。しばらく走ると正面に材木座海岸が。この日はお天気も良くて海がキラキラときれいだったので、俥夫さんにわがままを言って、海岸沿いを走ってもらいました。人力車に乗りながら、海を眺めるなんて贅沢!国内に数店舗あるえびす屋さんの中でも渚を長く走れるコースはここしかないというからこの楽しみ方は鎌倉ならでは。
 材木座海岸から歩いても2分ほど。外観は築100年の古民家というだけあって、歴史を感じる趣のある一軒家。玄関から引き戸を引いて土間を通って、正面奥に置かれた大きなパンダのフィギュアに迎えられ、2人ともびっくり!天井が高く、お部屋も広くて、インテリアのセンスもおしゃれで和モダンな設え。

「和な感じが大人っぽくて落ち着く」とまりちゃん。広いバス・ジャグジー、トイレ、キッチン、シャワーなどの水回りはすべて最新の設備だから気持ちよく快適に過ごせます。もえちゃんは「家族と一緒にお泊りしたり、友達何人かでお泊り女子会もいいかも」と、2人とも気に入った様子。

七里ヶ浜海岸の夕日を見て、シチリアーナでディナー。

着物を返して洋服に着替えたら、カフェでお茶をしながら、ちょっと休憩。この日の夕食は、七里ヶ浜にあるイタリア酒場シリチアーナを予約したので、今度は江ノ電で七里ヶ浜へ向かいます。七里ヶ浜海岸に到着すると、海にオレンジ色の夕日がまさに沈むところ。「うわ〜、すごいキレイ!」と太陽が沈んでいくようすをしばらく眺めていた2人。散策してお腹も空いたところで、海沿いにあるシチリアーナさんへ。入り口から階段を上り、店内に入ると、真っ白な壁がイタリアの海辺のレストランのよう。窓からは海が一望できて、テラス席もあります。散々迷って注文したのは、鎌倉野菜の蒸し焼き、本日の鮮魚のカルパッチョ、釜揚げしらすとフレッシュトマトのピザ、ムール貝の白ワイン蒸し、真ダコミンチのボロネーゼ風スパゲッティ。どれもおいしくて、鎌倉らしい鎌倉野菜やしらすも食べられて大満足。素敵な雰囲気だから、ワインを飲みながら、ゆっくり楽しめるお店です。

「今度は海で遊びたいから夏に来ようね」と、もえちゃんとまりちゃん。次回は夏の鎌倉女子旅を計画予定です。