皆さん、こんにちは! 鎌倉農泊協議会で研修生です!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!

はじめて 鎌倉の つちを ふみ、のうかさんの 温かさに ふれた あの日から、カレンダーを めくるのが もったいないくらい、こい 時間が すぎていきました。いよいよ わたしの けんしゅうも、さいごの 大イベント「収穫祭 & 交流会」だけになりました。

あさ、お世話になった ふるい お家の 戸を あけると、山を ふきぬける 風が すこしだけ 秋の においがしました。「あしたからは もう、この 鳥の声や つちの においで おきることは ないんだな……」と 思うと、急に 鼻の おくが ツンとして、胸が ギュッと せつなくなりました。

でも、止まっている ひまは ありません! 今日は ぜんぶの まとめの日。みんなが 笑顔で「またね」と言える、最高の フィナーレにするための じゅんびが 待っています!

1. 元気いっぱいの「青空キッチン」! つちのついた 野菜が ごちそうに 変わるまで

会場は、のうかさんの お家の 広い お庭です。そこに「青空キッチン」を 作りました。今日の 主役は、もちろん わたしたちが この 数日間、どろだらけに なって とってきた「鎌倉野菜」たちです!

「さあ、みんな! 今日は 自分たちが いちばんの お客さまだよ。おいしいもの 作ろう!」 のうかのお母さんの 元気な 声で、みんなで 料理を スタートしました。参加した 人も、研修生の わたしたちも、スタッフも、みんな いっしょです。エプロンを して、野菜を 洗い、きります。

ふだんは 料理を しない お父さんも、のうかさんに 教わりながら 真剣な 顔で ネギを きっていたり、子どもたちが どろんこに なりながら ジャガイモを 洗っていたり。キッチンには、野菜を きる「とんとん」という 音や、火が パチパチとはねる 音、そして「おいしそう!」という 楽しそうな 声が ひびきます。

「この 野菜、さっき 畑で とったばかりなのに、もう こんなに いいにおいが する!」 そんな 小さな 発見のひとつひとつが、最高の 味つけに なっていきます。

2. 乾杯! 大地の めぐみを 体ぜんぶで あじわう 奇跡の しゅんかん

1時間くらい すると、テーブルの上には、キラキラした 料理たちが ずらりと ならびました。とれたて 野菜の 天ぷら、お鍋で コトコト 煮た 具だくさんの 汁、火で やいた 香ばしい 野菜。どれも 素材の色が きれいで、ゆげまで おいしそうです。

「それじゃあ……鎌倉の ゆたかな 大地と、すばらしい 出会いに 感謝して、カンパーイ!!」

青空の下、みんなで いっしょに コップを あげます。一口 食べた しゅんかん、あちこちから「……うまっ!」「なにこれ、甘い!」と 声が 出ました。わたしが 食べた ナスは、おだしの 味が しみているのに、かむと 中から ナスの 甘い ジュースが ジュワッと あふれて、とても おいしかったです。

「自分たちで とって、自分たちで 運んで、みんなで 作った」その ぜんぶが 味に 入っているから、どんな 高い レストランのごはんよりも、温かく、体じゅうに しみわたって いきました。

3. 「また 帰っておいで」——ここは わたしの、第二の 故郷

ごはんを 食べながら、いろいろな お話を しました。 「都会に いると 急いで しまうけれど、ここでは 時間が ゆっくり ですね」 「つちに さわっていたら、こころが ホッと しました」

そんな みんなの 言葉に、のうかさんは 優しく こう 言ってくれました。 「人間だって、野菜と おなじだよ。お日さまが 必要な ときもあれば、雨に うたれる ときも ある。つかれたら、いつでも ここに 戻っておいで。つちは いつでも、だまって 待っているからさ」

その 言葉を きいた しゅんかん、わたしの 目から なみだが出そうに なりました。研修生として 来た わたしが、いちばん この場所に 助けられ、元気を もらっていたことに 気づいたからです。ここは ただ とまる ばしょではなく、わたしたちが 本当の 自分に もどれる「心の ふるさと」なんだ……と思いました。

日が しずみ、お別れの とき。バスに のる みんなの 顔は、来た ときよりも ずっと 明るく、元気でした。「また 来るね!」「つぎは 春の 野菜を とりに くるよ!」大きく 手を ふる みんなの すがたが 見えなくなるまで、わたしたちは ずっと 手を ふりつづけました。


まとめ:鎌倉の つちから はじまった、新しい わたし

この 数日間で、わたしの 手は すっかり 日焼けして、つめの あいだには 消えない つちの色が のこりました。でも、鏡に うつる 自分の 顔は、けんしゅうの まえより ずっと いい 顔をしている 気がします。

農泊 体験が おしえてくれたのは、おいしい 野菜の そだてかた だけでは ありません。「いただく」ことの 大切さ、人と 人が 心を つなぐことの 温かさ、そして、しぜんと いっしょに 生きることの きもちよさ。鎌倉の つちから 生まれた この 感動を、わたしは 一生 わすれません。

わたしの けんしゅう 日記は ここで お休みですが、鎌倉の 物語は これからも ずっと つづいていきます。つぎは、みなさんが この 物語の 主役になる 番です。ぜひ、鎌倉の 深い 魅力に、そして 温かい 人々に 会いに 来てくださいね!

今まで 読んでくださって、本当に ありがとうございました!

【つぎの 予告:新シリーズ 開始!? 研修生が 見つけた「鎌倉・四季の かくれ家 巡り」】 さて、わたしの 農泊レポートは これで おわりですが……じつは、鎌倉には まだまだ お伝えしきれない すてきなところが いっぱい あるんです! つぎからは 番外編として、地元の 人だけが 知っている きれいな 景色や、のうかさん 直伝の「きせつの しごと」などを おとどけする 新しい シリーズを 準備しています。

鎌倉の たびは、まだまだ おわりません。どうぞ、たのしみに して いて ください!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

鎌倉に来てから、私の 毎日は 畑から 始まります。 今の 季節は 冬。朝の 鎌倉は、私が 思っていたよりも ずっと 冷たくて、きびしい 世界でした。 テレビや 本で 見る 鎌倉は、いつも キラキラして 楽しそうですが、ここで 暮らして 働く 私たちが 見ているのは、もっと 地に 足の ついた リアルな 毎日です。

でも、この 寒さの 中で どろだらけに なって 働く うちに、私は 大きな 街の 生活では 決して 気づく ことの できなかった、本当の「ぜいたく」を 見つけた 気がします。 今日は、私が 畑で 体験した、少し 大変だけど とっても 温かい リアルな 日常を、たっぷり お話しします。


1. 朝一番の、氷のような 水との 戦い

冬の 朝、太陽が 上がる 前の 畑に 行くと、土は カチカチに 固まっています。 野菜を 収穫して 集めた あと、私たちは それを きれいに あらう 仕事を します。

使うのは、外に ある 水道の 水です。 口を ひねると、まるで 氷を そのまま 溶かしたような、冷たい 水が 出てきます。ミャンマーの 温かい 水に なれている 私にとって、この 水に 手を 入れるのは、最初は 泣きたくなるほど つらい ことでした。

「お父さん、手が 痛いです! 少しだけで いいので、お湯は ありませんか?」

私が 思わず 聞くと、農家のお父さんは 手を 止めず、笑って 言いました。 「お湯で あらうと、野菜が びっくりして すぐに 弱ってしまうんだよ。この 冷たい 水が、野菜の シャキシャキした 元気を 守ってくれるんだ。野菜も 寒さに たえて 育ってきたんだから、私たちも 頑張ろう」

私は 歯を くいしばって、真っ赤に なった 手で、大根や カブを 一つずつ ていねいに あらいました。 どろが 落ちて、野菜が 本来の 美しい 色を 見せたとき、私の 心の 中に、言葉に できない 喜びが 湧いてきました。冷たさに たえた あとに 見える 白や 赤の 色は、どんな 宝石よりも きれいに 見えました。


2. 不便だからこそ 見える、小さな 命の 重み

今の 世の中は、とても 便利です。 家の中では スイッチ 一つで 温かい お湯が 出て、スーパーに 行けば すでに きれいに あらわれた 野菜が 並んでいます。だれもが 苦労せずに、きれいな 食べ物を 手に 入れる ことが できます。

でも、鎌倉の 畑で こうして 自分の 手を 動かしていると、「便利さ」の 中で 忘れていた 大切な ことが 見えてきます。

冷たい 水で 野菜を あらっていると、その 野菜が どれだけ 力強く 土の 中で 生きてきたかが 分かります。 指の 先から 伝わる 野菜の 重み、どろの におい、そして 寒さに 負けない 強い 命。 ただ「食べる 物」として 買うだけでは 分からない、一つの 命としての 重みを、自分の 手で 感じる ことが できるのです。

あえて 手間を かけて、自分の 手を 汚して 働く。 この 時間こそが、心を ゆたかに してくれる「本当の ぜいたくな 時間」なんだと、私は 働く 中で 分かりました。


3. 仕事の あとの、一杯のお茶が くれる 魔法

一時間ほど 野菜を あらい 終えると、体は すっかり 冷え切ってしまいます。 指先は 感覚が なくなり、足も 震える ほどです。 でも、その あとに 待っているのが、世界で 一番の ごほうびです。

作業を 終えて 家に 戻り、お母さんが 入れてくれた 温かい お茶を 両手で 包み込む。 その 瞬間、凍えていた 手のひらから じわじわと 熱が 伝わり、全身が 幸せな 気持ちに 包まれます。

「お疲れさま。今日も 頑張ったね。さあ、温かい お茶を 飲んで」

お母さんの 優しい 言葉と、湯気が 上がる お茶。 ただ それだけの ことが、どんな 高い プレゼントを もらうよりも、ずっと 心を 満たしてくれます。 不便で 大変な 仕事を した あとだからこそ、当たり前だと思って いた「温かさ」が、涙が 出るほど ありがたく 感じるのです。これは、寒い 畑で 働いた 人だけが 知ることが できる、特別な 魔法です。


まとめ:あなたの「リアルな 感動」を 探しに 来ませんか?

鎌倉の 農泊での 生活は、決して 楽な ことばかりでは ありません。 手が あれたり、腰が 痛くなったり、冬は 寒さに 震えたりも します。 でも、そこには 嘘のない 本物の 生活が あります。

自分の 手を 動かし、汗を かき、自然と 向き合う。 その 不便さの 先に ある 喜びを 知ったとき、あなたの 毎日は もっと キラキラと 輝き 始めるはずです。

冬の 鎌倉で、どろだらけに なって、一緒に 本当の「幸せ」を 見つけてみませんか? 冷たい 水の 先に、とびきり 温かい 心の 交流が 待っていますよ。

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!

とつぜんですが、みなさんは「図画工作」は とくいですか? わたしは……本当のことを 言います。学生のときの 美術の 成績は、いつも「ふつう」でした。おとなに なってからも、なにかを 作るのは とても 下手な、正真正銘の「不器用さん」です(笑)。

そんな わたしが、今回の 研修生としての しごとで「山の 材料を つかった クラフト体験」を することに なりました。「わたしに できるかな……変なのが できたら 恥ずかしいな……」と、はじめは 不安でした。でも、おわった 今、大きな 声で 言いたいです。 「不器用さんこそ、ぜったいに はまります!!」

今日は、わたしの ドキドキの 体験を お話しします。

STEP1:宝さがしへ 出発! 山は「材料の デパート」

体験は、まず 材料を あつめることから はじまります。のうかさんの 案内で、お家の うしろにある 山へ 行きました。 「さあ、自分が つかいたい ものを、自由に さがしてみて!」

足もとを 見ると、そこは もう「宝の 山」でした。 おもしろい 形の 小さな 枝、帽子を かぶった かわいい どんぐり、赤い 木の実、ふしぎな 模様の 落ち葉……。

「あ、この 枝、なにかの 動物に 見えるかも!」「この 木の実、つけたら かわいい!」 子どもの 気持ちに もどって 夢中で ひろっていると、あっという間に 時間が すぎます。ふだんは 何気なく 見ていた 景色の なかに、こんなに おもしろい「材料」が かくれていたなんて。自分で 見つけた ものには、とても 愛が わいてきますね。

STEP2:正解なんて ない! 自由に「好き」を かたちに

お家へ もどったら、いよいよ 作る 時間です。テーブルの上に、ひろってきた「宝物」を 広げます。今回の 先生は、のうかのお母さんと、地元の 作家さんです。

「むずかしく かんがえなくて いいのよ。自分が『好きだな』と 思う ばしょに、置いていくだけで いいからね」

その 言葉を きいて、心が ふっと 軽く なりました。そうか、設計図なんて ないんだ。わたしは、ひろってきた ツルを 丸くして、そこに 木の実や 枝を、すきなように くっつけていくことに しました。

「ここに、これを 置いたら 変かな?」と まよったときも、先生たちが「あら、その 組み合わせ、すごく おもしろい!」「その 枝の カーブ、いいわねぇ」と、わたしの アイデアを ぜんぶ ほめてくれました。温かい 雰囲気の なかで、「上手につくろう」という プレッシャーは 消えて、「作るって 楽しい!」という ワクワクした 気持ちだけが のこりました。

STEP3:不格好が かわいい! 世界に 一つの「わたしだけの 宝物」

夢中で 1時間くらい 作って、ついに わたしの 作品が できました! 名前は「山の 秋を つめこんだ、すこし 曲がった リース」です(笑)。

お店で 売っているような 完璧な 形では ありません。枝は 飛び出しているし、木の実も バラバラです。でも、ふしぎです。その「曲がっている」ところが、とても かわいく 思えるのです。

だって、これは わたしが 自分の 足で 山を あるき、自分の 目で 見つけ、自分の 手で 作った、世界に たった 一つの 作品だから。できた ものを 手に もつと、山で かいだ 土の においや、風の 音、そして いっしょに 作った みんなの 笑顔まで、全部 思いだすことが できました。


まとめ:思い出を「かたち」に のこす、特別な 時間

クラフト体験は、ただ 物を 作るだけの 時間では ありませんでした。 それは、鎌倉の ゆたかな 自然に ふれて、自分の 心を 自由に して、旅の 思い出を「かたち」として 心に きざむ、とても 大事な 時間でした。

作った 作品は、お家に もってかえって 飾ることが できます。それを 見るたびに、「あのときの 鎌倉、楽しかったなぁ」と、温かい 気持ちに なれるはず。

不器用さんでも、自信が なくても 大丈夫。ここには、あなたの「好き」を だめだと言う 人は だれも いません。みなさんも、山の かけらを つかって、世界に 一つだけの「おみやげ」を 作りに 来ませんか? きっと、新しい 自分に 出会えますよ!

【つぎの 予告:農泊の 最後は これ! 地元の人と つながる「収穫祭 & 交流会」】 さて、つぎの ぶろぐは いよいよ 最終回!? 農泊 体験の さいごに 行われる、みんなでの パーティーの ようすを お伝えします。みんなで とった 野菜をつかった 料理を かこんで、食べて、飲んで、お話しする。「また ぜったいに 来ます!」「ここが 第二の 故郷に なりました」そんな 温かい 言葉が いっぱいの フィナーレを レポートします。

たのしみに して いて ください!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉農泊協議会で 研修生をしています!

鎌倉に来てから、私が 一番 長い 時間を すごしているのは、とても 古くて 立派な「古民家(こみんか)」です。 初めて その お家に 足を ふみ入れたとき、私は タイムスリップしたような 気持ちに なりました。

でも、実際に 暮らしてみると、私の 生まれ育った ミャンマーの 家とも、都会の マンションとも 全然 ちがっていて、毎日が おどろきの 連続です。今日は、私が 見つけた「不便(ふべん)の中に ある 幸せ」について、たっぷり お話しします。


1. 「かぎ」が 少なくて、ドキドキした 初めての 夜

日本の 古い お家には、たくさんの「引き戸(ひきど)」があります。 木の わくで できた ドアを 横に すべらせて 開けるのですが、これが 最初は とても ふしぎでした。

一番 おどろいたのは、お家の中の 部屋に「かぎ」が ほとんど ないことです。 ミャンマーの 家や、今の アパートなら、自分の 部屋には しっかりとした かぎが あるのが ふつうです。でも、ここでは うすい 紙が はられた「障子(しょうじ)」一枚で 部屋が 仕切られています。

「だれかが 急に 入ってきたら どうしよう」 「私の 独り言(ひとりごと)が 全部 聞こえてしまうのでは ないかな」

最初は 少し ふあんで、落ち着かない 夜も ありました。 でも、一週間も すると、その ふあんが 安心(あんしん)に 変わっていきました。 うすい 紙の 向こうから 聞こえてくる、お父さんの 笑い声や、お母さんが お茶を 入れる 音。 「かぎ」が ないからこそ、家族の 気配(けはい)が 伝わってきて、一人(ひとり)じゃないんだな、と 強く 感じられるように なったのです。自分を 守る「かべ」を なくすことで、かえって 心が 自由になれる。それは、私にとって 新しい 発見でした。

2. 冬の 寒さと、お家の「いき」

鎌倉の 冬の 朝は、とても 冷(つめ)たいです。 古民家は 木と 土と 紙で できているので、今の 家のように ぴっちりと 閉(し)まりません。 ふとした すきまから、山の 冷たい 風が スーッと 入ってきます。

正直に 言います。朝、温かい お布団(ふとん)から 出るのは、本当に 勇気が いります! ミャンマーの 暑さに なれている 私には、「どうして こんなに 寒いの?」と 泣きたくなる 日も ありました。

でも、農家のお父さんは ニコニコしながら 言います。 「この すきまが あるから、お家が いきを できるんだよ。風が 通るから、この 古い 木たちが 長生きできるんだ」

その 言葉を 聞いてから、私は 寒さを 楽しむように なりました。 寒いからこそ、お部屋の 真ん中に ある ストーブが とっても 温かく 感じます。 寒いからこそ、朝一番に 飲む 温かい お茶が、体に じんわりと 染(し)みわたります。 不便で 寒いことが、当たり前だと 思っていた「温かさ」を、特別な ぜいたくに 変えてくれたのです。今の 便利な 家では 忘れてしまうような、小さな 幸せを 見つける力が ついたように 思います。

3. 手間(てま)を かけるから、心が 整(ととの)う

今の 世の中では、スイッチ 一つで 何でも できる ことが 多いですよね。 でも、古民家での 暮らしは、何をするにも 少しだけ 手間(てま)が かかります。

重い 戸(と)を 両手で 開けたり、冷たい 水で 雑巾(ぞうきん)がけを して、木の 床(ゆか)を 磨(みが)いたり。 最初は「大変だな」と 思っていましたが、最近は その 手間を かけている 時間が、私にとっては 大切な「心の ゆとり」に なっています。

木の ぬくもりを 手で 直接 感じ、古い お家の 良い 匂(にお)いを かぎながら 体を 動かす。 そうしているうちに、頭の中の モヤモヤが 消えて、心が すっきりと 晴(は)れていくのが 分かります。 便利な 生活は 時間を 短く してくれますが、不便な 生活は 時間を「ゆたか」に してくれる。 鎌倉での 毎日は、そんな 強い 気持ちに 満(み)ちあふれています。

4. リアルな 暮らしの「本当の 姿」

もちろん、良い ことばかりでは ありません。 夏には 小さな 虫が 遊びに来るし、風の 強い 日は ガタガタと 窓(まど)が 音を 立てます。 毎日 ほうきで はいても、どこからか 木の 粉(こな)が 落ちてきます。 都会の キラキラした 生活に なれている 人には、最初は つらい かもしれません。

でも、その「思い通りに いかない こと」も まるごと 受け入れるのが、鎌倉の 農泊(のうはく)の 楽しさです。 虫が いるのは、お庭に 自然(しぜん)が あふれている 証拠(しょうこ)です。 窓が 鳴るのは、風の 強さを 教えてくれているからです。

不便(ふべん)を 受け入れると、自分の 周りにある すべての ものに「ありがとう」と 言いたくなります。


まとめ:不便(ふべん)を 愛(あい)する 暮らしへ

もし あなたが、毎日 忙(いそが)しくて、「ていねいな 暮らしを したい」と あこがれているなら、ぜひ 鎌倉の 農泊に 来てみませんか?

便利な 機械(きかい)は 少ないけれど、 季節(きせつ)の 風を 感じる 窓(まど)が あります。

お部屋に かぎは ないけれど、 人と 人を つなぐ 温かい 音が あります。

単なる キラキラした お話だけでは ない、少し 大変だけど とっても 温かい 暮らし。 この 不便さを 楽しむことが できたとき、あなたは きっと、今の 時代(じだい)に 一番 必要な「本当の ぜいたく」の 意味を 見つけることが できるはずです。

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!

今年も わたしの まいにちの なかで かんじたことを、みなさんに お話しできたら いいなと おもっています!

「鎌倉」という 言葉を きいて、みなさんは なにを おもいだしますか? 青い 海の よこを はしる 江ノ電や、大きな 大仏さま、赤い 鳥居が きれいな 八幡宮を おもいだす 人が 多いと おもいます。

わたしも、研修生として この まちに くるまでは そうでした。本を 見ながら、ゆうめいな ばしょへ 行くのが「鎌倉かんこう」の 全部だと おもっていました。 でも、のうかさんの お家に とまって、朝はやくから はたけに 出て、どろんこに なりながら つちを さわる まいにちの なかで、わたしは 気づきました。

鎌倉の 本当の 歴史は、おてらの 門の なかだけじゃなくて、今 わたしが ふんでいる、この「つち」の なかに 生きているんだ、ということです。 今日は、農泊という「くらし」の 目で 見つけた、鎌倉の 深い お話を します。つちの においいと、むかしの 歴史が まざる、ふしぎな 時間の たびへ、いっしょに 行きましょう!

1. はたけの つちが おしえてくれる「むかしの 武士の 思い出」

わたしたちの 農泊の ばしょは「谷戸」という 鎌倉だけの 地形に あります。三つが 山に かこまれて、めいろみたいな この ばしょは、むかしの 武士たちが 敵から 守るために えらんだ、とくべつな 土地でした。

ある日の 午後、のうかのお父さんと いっしょに、やさいを 植えるために クワを ふっていたときです。カチッ!という 音が して、つちの なかから 小さい カケラが 出てきました。

「お父さん、これ なんですか?」 わたしが きくと、お父さんは その カケラを 手にとって、やさしく つちを はらいました。 「ああ、これはね。ここにあった むかしの お家の 屋根の一部かも しれないよ。鎌倉の つちを たがやしていると、こういう『むかしの わすれもの』が よく 出てくるんだ。ここはね、何百年も まえから だれかが 住んで、ずっと 守ってきた ばしょなんだよ」

その しゅんかん、わたしは ゾクッと 感動しました。 わたしが 今、あせを ながして 野菜を そだてている この ばしょは、むかしの 武士が 家族と お話を したり、おなじように 山を見あげて いた ばしょ。本の中の お話だと思っていた 歴史が、今、わたしの 手のひらの つちと つながった。そんな すごい お話を はたけの まん中で かんじられる、これが 農泊の いちばんの たのしみだと おもいませんか?

2. 「切通し」は、むかしへ 行ける トンネル

研修生として、のうかさんの お家から お店へ 行くとき、わたしたちは 山の あいだにある ほそい道「切通し」を とおることが あります。岩に こけが たくさん ついていて、木が トンネルみたいに なっている その 道は、ひるまでも ひんやりして、一歩 はいるだけで 空気が かわります。

「むかしの 人はね、馬に 荷物を つんだり、やさいを かついだりして、ここを 通って 街へ 行ったんだよ」

お父さんの お話を ききながら あるいていると、岩に のこっている 道具の あとが、むかしの 人の すごい パワーを おしえてくれているみたいに 見えます。くるまも きかいも ない 時代に、これだけの 道を 作った 気持ち。 かんこうの にぎやかな 音が きこえない しずかな なかで、歴史は ただの 数字じゃなくて、ここに 生きた 人たちが がんばった あとなんだと 体で かんじました。道の まがりかどの むこうから、むかしの 人が 出てくるんじゃないか……と思うくらい、本物の 歴史が そこに あります。

3. 「いただきます」に ある、命の バトン

農泊の たのしみは、やっぱり 夕ごはんです。はたけで とったばかりの 力強い 鎌倉野菜を、のうかのお母さんが むかしからの ちえで 料理してくれます。

「むかしの 武士たちも、たたかいが ない ときは こうして はたけを たがやして、やさいを 食べていたかも しれないね」

お母さんが 出してくれたのは、大根の 煮物や、葉っぱの 和え物。はでな 飾りはありませんが、一口 食べると、大地の パワーが 体じゅうに 広がります。 鎌倉の 野菜が おいしいのは、海からの 風と、山の 栄養が ある つちが あるから。そして 何より、800年以上も まえから、この 土地を ずっと たがやしつづけてきた 人たちの 気持ちが、つちに たまっているからです。

この 料理は、ただの ごはんじゃ ありません。鎌倉時代から つづく「命の つながり」を、今の わたしたちが もらっている……そう 思うと、いつも 言っている「いただきます」という 言葉が、とても 重いものに かんじられました。お腹が いっぱいになるだけじゃなくて、歴史を 食べているような、とても ぜいたくな 気持ちに なります。

4. 歴史の「うら側」を 知ると、街が もっと かがやきます

農泊で「つちの 歴史」を 知った あと、また 街に 出て 八幡宮や 大仏さまを 見ると、景色が ぜんぜん ちがって 見えます。

まえは「きれいだな」「すごいな」だけでしたが、今は「この 大きな 建物を 作るために、むかしの 人は どんな 風に この 山を つかったんだろう?」「この 石は、あの 切通しから 運んだのかな」と、いろいろな 想像が 止まりません。

かんこうの 鎌倉も すてきですが、その うしろに ある「はたけの しごと」や「まいにちの くらし」を 知ることで、鎌倉という まちは もっと 大好きな ばしょに なります。


まとめ:鎌倉は、むかしと 今が まざる「生きている 博物館」

鎌倉 農泊は、ただ とまるだけの ばしょでは ありません。それは、何百年も つみかさなった 歴史の なかに、自分を そっと おいてみる 体験です。

はたけの つちに さわり、ふるい お家の 柱を見つめ、しずかな 山の 夜を すごす。そんな 時間の あと、あなたは きっと、自分も また この 長い 歴史の なかに いるんだ、ということに 気づくはずです。

みなさんも、鎌倉の「つち」の 下に ねむる 物語を ほりおこしに、とくべつな タイムトラベルに 出かけてみませんか?

2026年も ぶろぐをーどうぞ、たのしみに して いて ください!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉農泊協議会で 研修生をしています。

鎌倉に来てから、いろいろなことに おどろきましたが、最近一番 心に残っているのは「冬の おふろ」のことです。 私の 国、ミャンマーは 一年中 暑い 国です。だから、日本の 冬の 寒さは、私にとって 初めての 体けんでした。

今日は、冷え切った 私の 体と 心を 温めてくれた、日本の おふろの お話を させてください。


1. 日本の 冬は、とっても 冷たい!

12月の 鎌倉は、空気が キンと 冷えています。 朝、畑に 行くと、草の上に 白い 氷の つぶ(霜)が ついていて、キラキラして きれいです。でも、ミャンマーの 太陽に なれている 私には、この 寒さは 少し こたえました。

「日本の 冬は、こんなに きびしいんだ……」

そう 思っていた 私に、農家の お母さんが 言いました。 「今日は 寒いから、早く おふろに 入って 温まりなさい。お湯を 用意して あるからね」


2. おふろは、大きな お料理の なべ!?

ミャンマーでは、おふろは「体を きれいにする 場所」です。 外にある 水がめで、冷たい 水を かぶるのが ふつうです。だから、日本のお家の中に お湯を ためた「湯ぶね」が あるのを 見たとき、私は 本当に おどろきました。

「お母さん、これ、大きな お料理の なべみたいですね! 私、ゆでられて しまいそうです!」

私が そう言うと、お母さんは 大わらいしました。 「大丈夫よ。これは あなたを 温めるための、魔法の 箱なんだから」

私は おそるおそる、日本式の おふろの ルールを 教わりました。 湯ぶねに 入る前に、まずは 体を きれいに 洗うこと。そして、石けんを 全部 流してから、お湯の中に 入ること。ミャンマーには ない 約そくが たくさんあって、パズルのようで おもしろかったです。


3. じわーっと 広がる、幸せの 魔法

体を 洗ってから、ゆっくりと 温かい お湯の中に 体を 沈めました。

「ふあぁ……」

思わず、声が 出てしまいました。 冷えて 固まっていた 肩(かた)や 足の 先が、お湯の中で ゆっくりと ほどけていくのが 分かりました。まるで、心の中の 氷が 太陽の 光で とけていくような、そんな 幸せな 気持ちです。

ふたを 開けた 湯ぶねからは、真っ白な 湯気が 上がっています。 その 湯気の 向こうに、鎌倉の 静かな 夜の けしきが 見えます。 「ああ、これが 日本の 人たちが 大好きな 時間なんだな」と、肌で 感じることが できました。


4. つながっている、家族の 温かさ

おふろから 上がったあと、お父さんが こんな ことを 教えてくれました。

「日本ではね、同じ お湯に 家族みんなが 順番に 入るんだよ。だから、あとの 人のために お湯を きれいに 使う。おふろは、家族の 温かさを つなぐ 場所でも あるんだね」

その 言葉を 聞いて、私は また 感動しました。 ただ 体を 温めるだけではなくて、次に 入る 人の ことを 考えながら おふろを 使う。 そこには、日本の 人たちが 大切に している「おもいやり」の 心が 詰まっていました。

ミャンマーの 家族と 離れて 暮らす 寂しさが、おふろの 温もりと 一緒に、どこかへ 消えていくような 気がしました。


まとめ:冬の 鎌倉で、あなたも ぽかぽかに なりませんか?

鎌倉の 農はく(農家に 泊まること)に 来たら、ぜひ ゆっくりと おふろに 入ってみてください。

外は 寒いけれど、おふろから 上がったあとの 体は、まるで ストーブを 入れたみたいに ずっと 温かいままです。 そして、農家の お父さんや お母さんと 一緒に 温かい お茶を 飲めば、あなたの 心も ぽかぽかに なるはずです。

日本の 冬は 寒いけれど、その おかげで 見つけられる「温かさ」が あります。 あなたも 鎌倉で、その 魔法を 体けんしてみませんか?

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!

鎌倉での 農泊。かえり道は、カゴに いっぱいの やさいと、リュックからはみ出した 立派(りっぱ)な 葉っぱがついた 大根といっしょに、とても しあわせな 気持ちに なりますよね。 でも、お家の きっちんで やさいを 広げたとき、ふと こまりませんか? 「この 葉っぱ、どうしよう……」「この カブ、一回(いっかい)で 食べきれないかも……」

そんなときに 思いだして ほしいのが、ずっと 鎌倉で はたけを たがやしてきた のうかさんの ちえです。のうかさんに とって、やさいを「のこしておく」ことは、ただ くさらせないためだけでは ありません。**その ときの パワーを ぎゅっと とじこめて、まいにちの ごはんを 楽しくするための「まほう」**なんです。

今日は、わたしが 研修生として のうかのお母さんの きっちんで 教わって、あまりの おいしさに おひつを 空(から)にしてしまった**「ごはんが 止まらない レシピ」**を 教えます!

1. ポリポリが 止まらない!「鎌倉やさいの しょうゆづけ」

大根、カブ、きゅうり、人参(にんじん)……。鎌倉の やさいは 甘(あま)いので、お漬物(おつけもの)に すると その 甘さが もっと わかります。お母さんが「これがあれば、おかずは いらないよ」と 出してくれた お皿は、びっくりする おいしさでした。

  • のうかさんの ひみつ:太陽の ちからを かりる「ちょい干(ほ)し」 「やさいを 洗(あら)ったら、すぐに つけちゃ だめだよ」とお母さん。 すきな 大きさに きったあと、ザルに ならべて 1時間から 2時間くらい、ベランダなど 風(かぜ)が 通(とお)る ばしょで 干します。「まわりが 少し かわいたかな?」くらいで 大丈夫です。こうすると やさいの 水気が なくなって、味が ぐんぐん 中に はいります。時間が たっても**「ポリポリ、パキッ」とした すごい 食感(しょっかん)**に なるんです。
  • タレの 作りかた:
  1. しょうゆ(150ml)、みりん(100ml)、お酢(50ml)を お鍋に いれて、一回(いっかい) わかします。
  2. 火を とめたら、きった 昆布(こんぶ)と、唐辛子(とうがらし)を いれます。
  3. さめた タレと やさいを ジップロックに いれて、空気を ぬいて 冷蔵庫(れいぞうこ)へ。一晩(ひとばん) おけば、キラキラ光る 最高の お漬物の かんせいです!

けんしゅうの あいだ、これをおにぎりに いれて はたけで 食べたのですが、あまりにおいしくて、のうかのお父さんと「もう一個……あと一個だけ……」と 取りあって 食べてしまったくらいです。

2. 捨てるところなし!「大根・カブの 葉っぱの ふりかけ」

鎌倉の やさいは 葉っぱまで 味が こいです。でも、お店では 切り落(お)とされていることも 多いですよね。お母さんは「ここが いちばん 栄養(えいよう)が あるんだから! 捨てたら もったいないよ」と、あっというまに ふりかけを 作ってくれました。

  • 作りかたの コツ:水分(すいぶん)を とばして「味を こくする」
  1. 葉っぱを 小さく きります(くきの シャキシャキを のこすのが ポイントです)。
  2. フライパンに ごま油を たくさん いれて、ジャコ(または かつおぶし)といっしょに、葉っぱの色が きれいになるまで 炒(いた)めます。
  3. 水気が なくなって、全体が 少し 小さくなったら、しょうゆ、さとう少しの お酒で 味をつけます。
  4. さいごに、これでもか!というくらい たくさんの「ごま」を ふります。

これ、白い ごはんだけじゃなくて、パスタに まぜたり、とうふの 上に のせたりしても 最高です。冷蔵庫に あるだけで、毎日の おかずの なやみが なくなります!

3. 保存食(ほぞんしょく)は「自然への ありがとう」をつなぐ バトン

のうかさんと いっしょに きっちんに 立って 気づいたのは、のうかさんに とって 保存食を 作ることは、大地の めぐみを 最後まで 大だいにする、「ありがとう」の おまつりみたいな ものだということです。

「今、たくさん とれたからって、ぜんぶ すぐに 食べちゃったら おしまい。少しずつ 大事に 食べて、つぎの 季節まで その 味を つないでいくんだよ」

そう 言って 笑わらう お母さんの 手からは、いつも おしょうゆや 甘い おみその いい においが します。その においは、いそがしい まちの せいかつでは わすれてしまう、自分たちの 手で まいにちを 作っている「本当の ゆたかさ」の においでした。

みなさんも、鎌倉から もってかえった やさいを 前にしたら、ぜひ この レシピを やってみてください。きっちんに 広がる においが、きっと あなたを また 鎌倉の 山や、あの あたたかい のうかさんの えがおの ところへ つれていって くれるはずです。


まとめ:きっちんから はじまる、新しい「農泊」

やさいを 食べきるまでが、わたしの 農泊 体験。 自分で とった 命を、昔からの ちえを つかって 大事に いただく。その なかで、わたしたちは また 少し、自然や 食べもの、そして 自分の 体と なかよく なれる 気がします。

さあ、今日は 白い ごはんを たくさん じゅんびして、鎌倉の 味を 心から たのしみましょう!

今年も さいごの ぶろぐ こうしんです。来年も よろしく お願いねがいいたします!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉農泊協議会で研修生をしています。

鎌倉の農家さんの家で暮らし始めて、数ヶ月がたちました。 朝は鳥の声で目が覚め、昼は畑で土のにおいに包まれ、夜は静かな波の音を聞きながらねむる。そんな毎日は、私のふるさとミャンマーのにぎやかな街とは全くちがっていて、とても新せんです。

でも、正直に言うと、心が少しだけ「冬」のように冷たくなる日もありました。 私の日本語は、まだ覚えたての小さな芽のようなものです。伝えたいかんしゃの気持ちや、畑で見つけたおどろきを、うまく言葉に変かんできません。相手の言っていることが半分しか分からなくて、ただわらってごまかしてしまう……。

「いつになったら、本当の友達になれるのかな」

そんなふ安をかかえていたある晴れた午後、私はこの古民家の「えんがわ」で、忘れられないまほうの時間をすごしました。


1. 家と外をつなぐ、ふしぎな場所「えんがわ」

その日、私は畑仕事の合間の休み時間、えんがわに腰を下ろしていました。 えんがわは、たたみの部屋と庭のちょうどさかいめにある、木の板のろうかです。まどを全開にすると、外の空気がそのまま家の中に流れ込んできます。

ミャンマーの家には、こんなに開放的な場所はあまりありません。外と中はかべでしっかり仕切られているのがふつうです。でも、日本のお家のえんがわは「どうぞ、入ってきてください」と世界をしょうたいしているみたいで、私はここが大好きになりました。

ぼんやりと庭をながめていると、生い茂る緑の向こうから、小さなかげが近づいてくるのが見えました。


2. おばあちゃんのザルに入った「太陽の味」

やってきたのは、近所に住んでいる農家のおばあちゃんでした。 使い込まれたエプロンに、日に焼けたやさしい笑顔。彼女は私の姿を見つけると、庭を横切って、迷いなくえんがわまで歩いてきました。

私はあわてて立ち上がり、何かていねいなあいさつをしようとしました。「こんにちは」の次は何だっけ……と頭の中で辞書をめくっている私を見て、おばあちゃんは「すわってなさい」というように手で合図し、持っていたザルを私のひざの上にポンと置きました。

中には、まだ土がついたままのキュウリと、太陽の熱をたっぷり吸い込んだ真っ赤なトマト。

「これ食べな。さっき採ったばかりで美味しいよ」

おばあちゃんは、短くそう言いました。 その声は、おどろくほどやわらかく、まるでずっと昔から私を知っている家族のようなひびきでした。私は、あんなに一生けん命に練習していた言葉をすべて忘れて、ただ、じわっと涙が出そうになるのをこらえるのに必死でした。

言葉は完ぺきに分からなくても、その一言に込められた「あなたはここで頑張っているね」「元気にすごしてね」という温かい温度が、私の心に直接流れ込んできたからです。


3. 鎌倉に息づく「おすそわけ」の心

おばあちゃんは私の隣に「よっこいしょ」とすわり、農家のお母さんが持ってきてくれた冷たい麦茶を一緒に飲みました。

私たちは、長い時間、ただ並んですわっていました。 時々、おばあちゃんが庭の花を指差して「もうすぐ咲くね」と言ったり、私が不器用な日本語で「とてもきれいです」と答えたり。

でも、ほとんどの時間は、風の音や鳥の声を聞きながら静かにすごしました。 言葉がないことが、少しも怖くありませんでした。むしろ、一緒に同じ風を感じ、同じ景色を見ているだけで、心の深いところでガッチリとあく手をしているような、そんなふしぎな一体感があったのです。

鎌倉には「おすそわけ」という素敵な文化があります。 たくさん採れた野菜や、作りすぎたおかずを近所に配る。それは、単に物をあげることではありません。 「今日も元気かな?」「最近どうしてる?」という、言葉にできない見守りの気持ちを、野菜という形にして届けているのです。


まとめ:一人旅のあなたを、誰かが待っています

もしあなたが、「誰かと心を通わせたい」「本当のやさしさに触れたい」と思って、一人で旅に出ようとしているなら、ぜひ鎌倉の農はく(農家に泊まること)に遊びに来てみませんか?

ここでは、あなたが流ちょうな日本語を話せなくても、有名人じゃなくても、一人の大切な人間として受け入れてくれる場所があります。

えんがわにすわって、のんびりと庭をながめてみてください。 きっと、近所の誰かが「いい天気だね」と声をかけてくれたり、美味しいおすそわけを届けてくれたりするはずです。

言葉はいりません。ただそこにいて、同じ空気を吸うだけで、あなたの心はまほうにかかったように温かくなるはずですから。

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!

「こんど、鎌倉の 農泊に 行くんです!」という うれしい 声を きくことが ふえてきました。でも、みなさんの 服を見て、ときどき ドキッと して しまうことが あります。

じつは わたし……研修生に なった はじめの日、鎌倉の おしゃれな かふぇに 行く きもちで、おきにいりの ワンピースと、真っ白な くつで 行って しまったんです。 そのあと どうなったか。草の たねが たくさん ついて、白い くつは どろだらけに なって、夜は 山の さむさで ぶるぶる ふるえる……。とても 大変な はじまりでした(笑)。

今日は、わたしの 失敗から おしえる、農泊を 100倍 たのしむための「もちものリスト」を お話しします!

1. 服装:合言葉は「よごれても 悲しくない」こと!

農泊は「見た目」よりも「うごきやすさ」です。でも、ポイントを おさえれば、のうかさんから「おっ、わかっているね!」と 言ってもらえます。

  • 上に着るもの:
    • だめ: 白い シャツ、セーター(木の えだに ひっかかります)。
    • いい: よごれてもいい 長袖の Tシャツや パーカー。夏でも 日焼けや 虫から 体を守るために「長袖」が 基本です!
  • 下にはくもの:
    • だめ: スカート、太い パンツ。
    • いい: よく のびる ズボン。はたけでは 仕事が 多いので、うごきやすいのが いちばんです!
  • くつ:
    • だめ: サンダル、真っ白な くつ。
    • いい: はきなれた くつ、または 長ぐつ。鎌倉の のうかさんは、みじかい 長ぐつを 使っている 人が 多いですよ。
  • 帽子:
    • はたけに 日かげは ありません。つばの ある 帽子は ぜったいに もってきてください!

2. 研修生が おしえる「これがあったら 神!」な もちもの

ふつうの おきがえ 以外に、わたしが「これがあって よかった!」と 心から おもった ものです。

  • 首に まく「手ぬぐい」: タオルより はやく かわけます。汗を ふいたり、太陽から 首を守ったり できます。鎌倉らしい がらの ものを もっていると、のうかさんと お話が はずみますよ。
  • あつい 靴下: ふるい お家は 夜、足もとが すこし 冷えます。長ぐつを はくときも、あつい 靴下のほうが 足が つかれにくいです。
  • すまほを 首から さげる ストラップ: 「はたけの 景色を とりたい!」と おもっても、仕事中の 手は どろだらけです。すまほを つちに おとさないために、首から 下げるのが いちばん 強いです。

3. 夜の さむさ 対策

鎌倉の まちは あたたかくても、山に かこまれた 谷戸の 夜は、すこし さむくなります。

  • 上着: 夜の えんがわで 星を見るなら、うすい ジャンパーや カーディガンが 1枚 あるだけで、とても しあわせに なれます。
  • 虫よけ: しぜんが いっぱいなので、蚊も 元気です(笑)。

4. 心のもちもの:いちばん 大事なのは「たのしむ 気持ち」

リストの さいごに 書きたいのは、**「すこしの 不便を たのしむ 心」**です。 手が よごれること、虫が いること、ちかくに コンビニが ないこと。それ 全部を「たびの 味」として たのしむ 心があれば、もちものが 足りなくても、最高の 思い出に なります。


まとめ:じゅんびを して、鎌倉の 大地へ!

「なにを もっていけば いいか 不安……」という 人も、これがあれば 大丈夫。もし まよったら、予約のときに「どんな 服が いいですか?」と きいてみてください。のうかさんは、みなさんが 来るのを 待っています。

おしゃれな ワンピースは、かえりの 鎌倉駅で ごはんを 食べるときまで とっておいて、はたけでは 思いきり「のうかさんの 仲間」に なりきってみませんか?

【つぎの 予告:のうかさん 直伝!『これさえあれば ごはんが 食べられる』最高の 鎌倉野菜・保存食レシピ】 さて、つぎは 食べもののお話。たくさん とった 野菜を、ずっと おいしく 食べられる「のうかさんの 知恵」を 教えます。おみやげに 野菜を もってかえった あとの、たのしみ レシピです。

たのしみに して いて ください!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!

みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊協議会で 研修生をしています!

日本の 冬は、私が 想像していたよりも ずっと「わがまま」でした。 朝は ふとんが 私を はなしてくれないし、外に出れば つめたい 風が ほっぺたを ツンツンと ついてきます。

一年中 太陽が ニコニコしている ミャンマーから 来た 私にとって、この 寒さは 最初、ちょっとした 事件でした。特に、お世話に なっている 農家の 古い お家は、木の ぬくもりは すてきですが、冬に なると どこからか ひんやりした 空気が しのび込んできます。

「日本の 冬って、こんなに 厳しいの……?」

そう ふるえていた 私の 前に あらわれたのが、リビングの 真ん中に ちんざする、あの ふしぎな 家具でした。


1. 謎の「ふとん付き テーブル」との 出会い

ある日の 夕方、畑(はたけ)から 帰ってきた 私は、リビングの けしきが 変わっているのに 気づきました。 いつもの もくせいの テーブルに、ぶあつい、モコモコした 布団が すっぽりと かぶせられていたのです。

「お母さん、どうして テーブルが お昼寝を しているんですか?」

私が 不思議そうに 聞くと、お母さんは 楽しそうに 笑って 言いました。 「これはね、お昼寝じゃないのよ。冬の 日本の 最高の あいぼう『こたつ』 っていうの。〇〇ちゃんも、早く 入ってごらん」

私は おそる恐る、その 布団の すそを 少しだけ 持ち上げて、冷え切った 足を 中に 差し込んでみました。


2. 足もとから 溶けていく、魔法の 瞬間

「……っ!!」

言葉に なりませんでした。 布団の 中に 足を 入れた 瞬間、まるで 温(あたた)かい 雲(くも)に 包(つつ)まれたような、あるいは 優しい おゆの中に うかんでいるような、えも言われぬ こうふくかんが 私をおそいました。

足のゆびさきから じわじわと 温もりが つたわり、それが ひざ、こし、そして せなかへと 広がっていきます。 さっきまで 寒さで キュッと ちぢこまっていた 私の 心が、まるで 春に さく 花のように、ゆっくりと ほどけていくのが 分かりました。

「お母さん……ここ、てんごくですか?」

私の 問いかけに、お母さんは「そうよ、冬げんていの 天国ね」と 答えてくれました。 ミャンマーには「だんぼう」という 文化が ありません。暑いときは 風を 通せば いいけれど、寒いときに こうやって「せっきょくてきに 温まる」という たいけんは、私にとって かくめいてきな で               きごとでした。


3. 一度 入ったら 最後。こたつの「怖い」魔力

でも、この まほうには、ひとつだけ「怖い」ことが ありました。 それは、「一度 入ってしまうと、二度と 外の 世界に 戻もどれなくなる」 ということです。

「あ、キッチンに お水を 取りに 行かなきゃ」 そう 思うのですが、こたつの 外の 空気は 冷たくて、まるで べつのわくせいのように 感じられます。 「あと 5分だけ……」「あと 3分だけ……」

そうやって ねばっているうちに、気づくと 1時間が 過ぎています。 農家のお父さんが「こたつはね、人間の ほねを 抜いちゃう 魔法の 箱なんだよ」とじょうだんを 言っていましたが、本当に その通りだと思いました。

お父さんも お母さんも、そして 研修生の 私も、みんな こたつに かはんしんを 飲み込まれたまま、うごけなくなってしまいます。日本には「こたつむり(こたつ + かたつむり)」という 言葉が あるそうですが、まさに 今の 私たちは それでした。


4. みかんと おしゃべり:心の 距離(きょり)が 縮まる 場所

こたつの 魔法は、温かいだけでは ありません。 この 四角い テーブルはかぞくの 心を ぎゅっと ちかづけてくれる 魔法も 持っています。

夜に なると、テーブルの 上には やまもりの 「みかん」 が 登場します。 みんなで 足を 寄せ合って、テレビを 見ながら、あるいは

今日 あった ちいさなきごとを 話しながら、静かに みかんの を むきます。

「この みかん、あまいね」 「明日は 雪が 降るかも しれないよ」

そんな なにげない 会話が、こたつの ぬくもりと いっしょに、私の 心に しみ込んでいきます。 ミャンマーの 家族と はなれて 暮らす さびしさが、この だんらんの じかんだけは、どこか とおくへ きえていくような 気がしました。

同じ 布団に 足を 入れる。 それだけで、言葉の かべを こえて、本当の 家族に なれたような、不思議な いったいかんが 生まれるのです。


まとめ:冬の 鎌倉で、あなたも「こたつむり」に なりませんか?

鎌倉の 冬は 寒いですが、その 寒さが あるからこそ、こたつの 温かさは こんなに ぜいたくに 感じられるのだと 学びました。

もし みなさんが 冬の 農泊に 来たら、ぜひ お父さん お母さんと いっしょに、この 魔法の テーブルを かこんでみてください。 きっと、いっしょう忘れられない ぬくぬくと した 思い出が できるはずです。

でも、気をつけてくださいね。 一度 入ったら、あなたは もう、自分の お家に 帰りたくなくなって しまうかもしれませんから!

ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!