
みんがらーばー(こんにちは)! 鎌倉 農泊きょうぎかいで 研修生をしています!
わたしの 国、ミャンマーの 雨は、とても 元気です。一度 降り始めると、バケツを ひっくり返したような 大雨になり、雷も 鳴って、街じゅうが お祭りのように 賑やかになります。だから わたしにとって 雨は、「強くて、激しいもの」という イメージでした。
でも、鎌倉の 雨は、全然 違いました。 空から 糸が 降りてくるように しずかで、優しくて、街全体を 柔らかく 包んでくれるみたいです。
今日は、農家のお父さんに 教えてもらった、雨の日だからこそ 出会える 鎌倉の「緑の 魔法」について、ゆっくり お話ししますね。
1. 霧の中の お寺と、生きている コケ
ある 雨の 朝、わたしは 少し 残念な 気持ちで 窓の外を 見ていました。「今日は 畑に 行けないなあ、つまらないなあ」と 思っていたんです。すると、農家のお父さんが 長靴を はいて やってきました。
「研修生さん、今日は 最高の コケ日和だよ。お寺に 行こう!」
「コケ日和?」 わたしは 不思議に 思いながら、お父さんと 一緒に 近くの 山の お寺へ 行きました。
お寺の 門を くぐると、そこは まるで 別の 世界みたいでした。 雨に 濡れた 地面が、見たこともないくらい 鮮やかな 緑色に 輝いています。石の 階段や、古い 灯篭、侍の 時代から ある 石塔までもが、ふかふかの「緑の じゅうたん」を 着ているみたいです。
晴れている 日の コケは、少し 乾いて 眠っているように 見えます。でも、雨が 降ると、彼らは 一斉に 水を 飲んで、元気いっぱいに 手を 広げます。一粒の 雨が コケの上に 落ちて キラッと 光る 様子は、宝石よりも きれいでした。
お父さんは 言いました。「この コケたちはね、何百年も 前から ここに いて、こうして 雨を 待っていたんだよ」
その 言葉を 聞いて、わたしは 足もとの 小さな 命が 紡いできた、長い 長い 歴史の 重さを 感じて、胸が 熱くなりました。
2. 縁側で 味わう、しずけさという 贅沢
お寺を 歩いた あと、わたしたちは 農家さんの お家に 帰って、縁側に すわりました。
雨の 日の 縁側は、世界で いちばん 安心できる 場所です。 屋根の 先から ぽたぽたと 水が 落ちて、地面に 小さな 水たまりを 作ります。庭の 木の 葉っぱが 雨に 打たれて、ときどき 重そうに お辞儀を します。
農家のお母さんが、熱い お茶と 甘い お菓子を 持ってきてくれました。お茶から 立ちのぼる 湯気と、雨の 湿った 土の においが まざりあって、とても 落ち着く 香りが します。
「雨の 音を 聞いていると、心の ガヤガヤが 消えていくでしょう?」とお母さんが 優しく 笑いました。
本当に その通りでした。ミャンマーの 激しい 雨の 中では 踊りだしたくなりますが、鎌倉の 雨の 中では、自分の 心と 静かに お話が したくなります。遠い 国に いる 家族のこと、今 ここで 頑張っている 自分のこと。雨の 音が 余計な 雑音を 全部 消してくれて、心が まっさらな 白い 紙に もどるような、不思議な 時間でした。
3. 土の中の 宝物と、空からの 贈り物
お父さんは、雨が 降る お庭を ながめながら、大切そうに こう 言いました。
「この 雨がね、土の 奥の ほうまで ゆっくり 染み込んでいくんだよ。それが 地下で きれいな 水になって、わたしたちの 井戸や、畑の 野菜を 育てるんだ。雨はね、明日(あした)の 命を 運んできてくれる 贈り物なんだよ」
観光に 来る 人にとっては、雨は 傘を ささなければならない 面倒な ものかもしれません。でも、ここで 土と 一緒に 暮らしている わたしたちにとっては、この 雨が 鎌倉の 歴史を 守り、緑を 育て、おいしい 野菜を 作ってくれる、なくてはならない 宝物なのです。
雨が 降るたびに、鎌倉の 街は 少しずつ 深い 緑色になり、歴史が 重なっていくんだな、と わたしは 学びました。
まとめ:傘を 置いて、心で 雨を 感じる 旅
雨の 鎌倉は、街全体が 優しい 魔法に かかったような 雰囲気になります。
もし、みなさんが 農泊に 泊まったときに 雨が 降っていたら、どうか 悲しまないでください。 それは、鎌倉が あなたに「少し お休みして、きれいな 緑を 見てごらん」と 言ってくれている サインです。
縁側に すわって、雨の メロディを 聞きながら、コケの 輝きを じっと 見つめてみてください。 きっと、帰り道には あなたの 心も、雨上がりの 葉っぱのように キラキラと 輝いているはずですよ。
ちぇーずーてぃんばーでー(ありがとうございました)!
