
皆さん、こんにちは!鎌倉農泊協議会の研修生です!
いきなりですが、皆さんに「鎌倉の音」をプレゼントしたいと思います。 旅行に行くと、ついスマホで綺麗な写真を撮ることに夢中になってしまいますよね。でも、鎌倉という街は、そっと目を閉じて耳を澄ませてみたときに、もっともっと深い表情を見せてくれるんです。
研修生活の中で私が出会った、心に響く「鎌倉のメロディ」。皆さんもその場にいるような気持ちで、深呼吸しながら読んでみてくださいね。
1. 街の鼓動を刻む「ガタゴト」江ノ電の響き
鎌倉といえば、やっぱり「江ノ電」ですよね。 私が研修で外を歩いているとき、どこからともなく聞こえてくるのが「ガタゴト、ガタゴト」という、あの独特の低い走行音です。
都会の電車のような鋭い音じゃなくて、どこか優しくて、ゆっくりとしたリズム。民家の軒先スレスレを走る江ノ電は、鎌倉に住む人たちの生活の音そのものなんです。
特に、踏切の「カン、カン、カン……」という高い音が聞こえてくると、なんだかワクワクしてしまいます。緑のトンネルを抜けてくる列車の音、そして通り過ぎた後のふっと戻ってくる静寂。 そのリズムに身を任せていると、「ああ、私は今、鎌倉の街の一部になっているんだなぁ」って、すごく温かい気持ちになれるんですよ。
2. 空から降ってくる「ピーヒョロロ」という懐かしい声
海辺や畑を歩いていると、必ずと言っていいほど聞こえてくるのが、トンビの鳴き声です。 「ピーヒョロロ、ピーヒョロロ……」
空をゆったりと旋回しながら鳴き交わすその声は、鎌倉の空の広さを教えてくれます。都会のビル風の音とは違う、潮風をたっぷり含んだ空のメロディ。
夕暮れ時、オレンジ色に染まった由比ヶ浜でこの声を聞いていると、なんだか寂しいような、でも「今日も一日お疲れ様」って言ってもらっているような、不思議な安心感に包まれます。私にとってこの音は、鎌倉の風景に命を吹き込む、なくてはならない大切な楽器の音色のようです。
3. 谷戸の夜がささやく、ちょっと不思議な自然の音
農泊の醍醐味は、なんといっても「夜」を体験できることです。 日が落ちて、街が深い静寂に包まれる頃、谷戸(やと)の奥からは昼間には気づかなかった音が聞こえ始めます。
竹林が風に揺れて、幹同士がこすれ合う「コン、コン……」という不思議な響き。そして、季節の虫たちが奏でるオーケストラ。 時には、茂みの奥で何かが動く「ガサガサッ」という音に、「あ、アライグマかな?それともリス?」なんて、ちょっとドキドキしたりして(笑)。
都会では「無音」を目指して耳を塞いでしまうこともありますが、ここでは「静寂の中に溢れる音」を楽しむことができるんです。それは、地球が呼吸している音そのもの。布団の中でそのささやきを聞いていると、いつのまにか深い眠りの中に吸い込まれていく……。そんな贅沢な夜を、ぜひ皆さんにも味わってほしいです。
4. 写真には写らない「空気感」を五感で記憶する
鎌倉の「音」に耳を澄ませる旅は、私たちの心に「余白」を作ってくれます。 「ガタゴト」という江ノ電の音も、「ピーヒョロロ」という鳥の声も、「ザザーッ」と遠くで鳴る波の音も。
それらは目には見えないけれど、確かに私たちの心を癒やし、記憶の中に色濃く残るものです。後で写真を見返したとき、その写真の奥から「あの時の音」が聞こえてくるような……そんな旅こそが、本当に豊かな旅なんじゃないかなって、研修生として日々感じています。
皆さんも鎌倉にいらした際は、ぜひ一度立ち止まって、そっと目を閉じてみてください。あなたにしか聞こえない、特別な鎌倉のメロディが、きっとすぐそばで鳴っているはずですよ。
【次回予告:泥んこの先に見つけた!鎌倉野菜の「カラフル」な魔法】
次回のブログでは、私の研修生活のメインイベント(!?)、鎌倉野菜の収穫体験についてお届けします! 土の中から現れる、宝石みたいに鮮やかな野菜たち。農家さんのゴツゴツした温かい手と、採れたての野菜をかじった時の驚きの甘さ……。 見ているだけでお腹が空いてくるような、色彩豊かな「食と農」の物語をお伝えします。
どうぞ、お楽しみに!

